テラーノベル
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僕は、勇斗の一番になりたかった。
ただ、それだけだった。
誰よりも近くに居たかった。
誰よりも勇斗のことを知っていたかった。
勇斗が辛いときに、一番最初に思い出す存在になりたかった。
でも勇斗は、僕が居なくても生きていける。
僕は勇斗がいなきゃだめなのに、
僕が一日中勇斗のことを考えてる時間も、
勇斗は何も知らず友達と笑って、
好きなものを見つけて、
当たり前みたいに毎日を過ごしている。
その差が、どうしようもなく苦しかった。
勇斗にとっての僕は「友達」の中の一人。
でも僕にとっての勇斗は「世界」の中でたった一人だった。
ねぇ、勇斗は知らないよね
僕が勇斗の何気ない言葉を何度も思い出してること。
勇斗が笑った理由を考えて眠れない夜があること。
勇斗が今日誰とどんな話をしたか、僕の知らない世界に勇斗が存在していることが不安で、毎晩泣いてること。
僕はこんなに、勇斗のこと、どうしようもなく好きなのに、 いくら頑張っても届かないと知っている。
その現実が辛くて、苦しくて、
もう終わりにしたくて。
勇斗は何も悪くないよ。
「好き」って言葉を伝えられたら、
少しは僕の気持ちを知ってもらえるかな。
それとも、
今まで通り笑って、何も無い顔をするのかな。
そんな未来を想像するだけで怖くなる。
だから今日も言えない。
僕がこんなにも勇斗を好きなのこと。
君の隣に居る為なら、
この苦しささえ幸せだと思ってしまうこと。
コメント
1件
うわあ……これ、読んでて胸がぎゅっとなりました。 「勇斗にとっての僕は『友達』の中の一人。でも僕にとっての勇斗は『世界』の中でたった一人」——この対比、あまりにも切なくて、何度も読み返しました。 距離感の描き方が本当に巧い。好きだけど届かない、言いたくても言えないそのもどかしさがひしひしと伝わってきます。 この先、彼は勇斗に気持ちを伝えるのか、それとも飲み込んだままなのか……続きがすごく気になります。
#ご本人様には関係ありません
透楽※お知らせ必読願います
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