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大好きですっっ 男女同じでスポーツしてゾムさん腹チラするとかだったらめちゃくちゃええですなぁ((
ウェッヒッヘッ(´◉౪◉` 三 ´◉౪◉`)ヘッヘヘッヘッヘってしてました☆
朝目が覚めて気がついた。
今日学校やん
俺こと鳥居希は人生最大の危機に瀕していた。そう、完全なる遅刻である。昨日は俺が女子であった事について大騒動がおきてしまい、行きたくないと強く願った結果が遅刻。
どうやら俺は神に見放されているらしい。
急いで制服に着替え髪はそのまま、鞄を持って学校まで猛ダッシュする。遅刻RTAなど全くごめんだ、ふざけるな。音速とも言える速度で走り、零陀小学校の生徒達が目の前を通ったナニカに怯え困惑している様な気もするが、そんな事は知ったこっちゃない。こっちは命懸けなんだ、シッマみたいに楽観視出来るわけが無い。
学校へ向かう途中大先生とショッピを見つけて首根っこ掴んで走る。俺の方が早いので丁度良かったが割と速度が落ちたので捨ておこうかと思った。
「ちょ、あええええぞ、、ぞッゾム…ぞっ」
「舌噛むぞ黙っとけ」
「うす」
短い会話を終え校門の前まで来た。まだギリギリHRに間に合う時間だが、門の前に立っている奴を見て大先生を投げつけた。凄く気持ちの悪い喘ぎ声を上げる大先生を無視して門を凝視する。
「やっほゾム」
そこには小学校の担任が居た。
おかしい、何が起きているのかさっぱり分からない。大先生と共に混乱しつつ猿山を切り倒そうと構えたが、あの時の様な禍々しい気配はなりを潜めているし一度教室に入ってから話そうと約束し急いで靴を履き替えた。
ショッピくんは俺に抱えられたまま驚いたハムスターみたいな顔して動かなくなってしまった。
教室に入った途端になるチャイムの音に安堵し、3人でセーフと叫んでいたら後ろからアウトだよという声が聞こえしゅんとしながら席に着く。
「えー、今から朝のホームルームを始めます」
ふんわりとした雰囲気のくすんだ水色の髪色の先生が担任で、昨日の数学教師は1-Aの担任だという。
「今日から1部本格的に授業が始まるからしっかり気持ち切り替えてね」
「昨日できなかった教科は引き続き説明と紹介だよ」
「このクラスは特別に保健室担当の僕が担任です」
「昨日も言ったけど今日は教科書必要ないからね」
「校長先生の話は月曜日と木曜日だけだよ」
「全校集会は月曜日、火曜日、木曜日の3回ね」
「何かあったら職員室まで来ること」
この学校のルールや今日行うことを淡々と説明している担任の横に、変な顔してる猿山が居る。
零陀小学校の五人は全員顔を見合せて驚愕していて、コソコソと話し合っているが担任は一日目だからと放っておいている。猿山は病院にも出てきたがまさか中学校にまで押し掛けて来るとは思っていなかったし、封印が完全に解かれている事にも困惑せざるを得なかった。
今までの事も不可解であったが、目の前に居る猿山は極めて異常である。猿山を視認できているのは見る限り昨日一緒に帰った面子だけの様だ。全員誰だコイツとでも言わんばかりの視線を猿山に向けている、が特に気にした様子も無い猿山に久しぶりにドロップキックをお見舞いしたくなった。
HRが終わり担任が退出して、次の授業の準備をする。
「つかゾム女子だったの!?マジで!?何で!?」
今日はとてもいい天気だ、こんな日は目の前の鬱陶しい猿を外に投げ飛ばしたくなる。だが今は教室だ、我慢してビンタをするだけに留めよう。
「ゾムおっぱいデカイね?」
前言撤回だ今すぐコイツを叩き潰す。仮にも元生徒になんてこと言っているんだこの変態教師は。ロボロがドン引きしているし何ならひとらんは椅子を投げつけようとしている。
「ゾム?ぞむぅー先生無視すんなー?」
「あーうっさい!!準備邪魔すんなや変態猿!!」
「はー??変態猿じゃねーよ!!」
「元生徒に対しておっぱいデカイね?はキモイです」
ド正論である。よく言ってくれたトントン。
その言葉でようやく気付いたのかてへぺろ(´>ω∂`)という表情を浮かべている、反省しているようにはとても見えないその姿にもはや呆れてものも言えない。ふと周りを見ると異様に静まっていて、俺たちを見ていることに気付いた。何かあったのかと思ったが、猿山の事が視認できていない事を思い出した。つまり俺が何も無いところに怒鳴りつけているようにしか見えないということ。
猿山をとっ捕まえ、11人は早退した。
流石に11人全員が体調不良はおかしい、とペ神(担任のあだ名)に跳ね除けられそうになったがすぐに引き気味の顔で承諾された。多分あの顔は完全に見えてる人の顔でした。
「お前ら久しぶりじゃん、元気してた?特に鬱」
「おかげさまで、元気健康優良児ですぅ」
「ロボロ…成長期楽しみにしてな!」
「余計なお世話じゃボケェ!!!!!!」
何だか教師生徒というよりも友人と言った表現の方が正しい気がする。桜が満開の公園のベンチで猿山は寝ようとしているがそんな事はさせない、まずは説明をしてもらわないと困る。また鬼にでもなってしまえば今度こそどうすれば良いのか分からない。事情を知らないシャオロン達からしたら何が何だか全くもって理解出来ないだろうから、経緯から全て話してもらおう。
到底、この世の出来事では無いような話についていけるわけが無かった。脳がキャパオーバーを起こし呆然としているが、俺たちが聞きたいのはそこでは無い。今、ここに居る事が何故なのかを問いたいのだ。猿山はゼーゼー言いながら肩で息をしているが、俺達はもう待てない。肩をがっしりと掴み拷問でもするかの様な圧をかけて聞き出す。
「で、何で猿がこんなとこに居るん」
ミシミシと猿山からなってはいけない音が聞こえてくる。
「痛い痛い痛い!…それが俺もよくわかんないんだよね」
全員の目がひん剥いた。分かれよ。
「ずっと暗い所に居てさ、気が付いたら校門に居た」
成程、意味がわからないがとにかくこれ以上は何も聞き出せそうに無いので一旦放置する。
「何で俺らだけ見えてんの?」
「え、いや学校だし急に来たら不審者じゃん」
猿にしては割と真面目な答えが返ってきて少々驚いたが、確かに学校にいきなり現れたら誰だってビビるし通報案件だ。
じゃあ邪魔すんなよ、と全員の心が通じあった瞬間だった。
ようやく飲み込めた奴らは猿山に興味津々で質問攻めをしまくっている。俺達はそれを放っておいて5人で集まり話し合いをする。
「……え、あれ封印解かれたやんな…」
大先生の言葉を皮切りに口々に意見を出し合う。
「害がないんやったら放っておいたら?」
「でも何があるか分からんやろ」
「何で出てきてもうたん…またあんなんなるで?」
「授業の邪魔せんねやったら放置でええやろ」
「鬼ちゃうやろし、つか封印しても解かれるやろ」
さっき盛大に邪魔をしてきたが、あれでも教師なので多少自重は出来るだろう。それにペ神も気遣ってくれる様だし、猿山のせいなら成績に響くこともないはずだ。
やはりここは放置でいこうとまとめ、近くにあったブランコで遊ぶ。この公園は小学校の時からよく遊んでいたので隠れ家なんてものも作ったことがある。俺は一度ブランコで一回転してからはもう二度とブランコで立つことは無いだろう。
目の前のベンチで猿山に群がり怒涛の質問攻めを繰り広げられるさまを座り漕ぎしながらゆったりと眺めていた。
その後、猿山は解放されて全員で隠れんぼや鬼ごっこ等をした。
小学校中学年ぶりに遊んだので結構楽しかった。猿のポケットの中に虫を突っ込んだので滅茶苦茶怒られたけど、懐かしくなって何だか泣きたいような嬉しいような、不思議な気分になった。
ただ男子だった頃と同じように担ぎ上げるのは辞めろ。
勿論猿山の頭を蹴っ飛ばしたし下着を見た奴らの目は潰した。
活発に動けないので明日からはズボンにしよう。2日連続で下着を見られるだなんてスカートに呪われているのだろうか。何て考えながら鬼から逃げていたので、目の前に居るロボロの存在に全く気が付かなかった。
「あ、ゾム流石に早………へ?」
「……ん?ロボロどした…ってうわぁあああああ!?」
「どしたんすかゾムさ……うわ、ロボロさんそれは…」
「待て誤解やトントン呼びに行かんとって!!」
ロボロの顔が胸に埋まっている
もう一度言おう。ロボロの顔が 胸 に 埋 ま っ て い る
ロボロは俺よりも身長が小さく、丁度俺の胸の辺りまでしか無いのだ。俺が普通に歩いていたなら避けただろう、だが生憎俺は考え事に夢中だったためロボロが埋まった。ショッピくんは後ずさりしながら鬼であるトントンの元に走り出そうとしている。このままではロボロの面子が丸潰れだ。
哀れなロボロに合掌
「いや合掌ちゃうわ!!説明せえよ!!!!」
「え?ロボロのえっち〜へんたーい!!」
「アホかお前がぶつかってきたんやろ!!!!!」
通常運転であった。
その後も大先生の墓がシャオロンによって作られたりひとらんとオスマンがコンビニスイーツを堪能していたりグルッペンが凄いクオリティの軍基地を砂場で作っていたりエーミールのカツラがとんでいったり(嘘)と、様々な事があったが中でも1番驚いた事がある。
「あ、そういや俺お前らのクラスの副担任やるから」
猿山先生が中学校にまで侵食してきた事だった。
そういや早退したけどこれ親にめっちゃ怒られるやつやん。
「ええな、シッマは」
「ん、どしたんゾムそん」
「何がええんや俺の」
「ふっ、怒られへんやろw早退しても」
……
……
……
「アーッハッハッハッハッ!!!www」
うるさい
続きは6000(⌒ ͜ ⌒)
ネタが尽きただけです