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結局のところ、俺にはギルベルトもルドルフも、その2人の関係も理解できない。
「アルフレッド・クルーズ。真実の探求者であり、論理だけに忠誠を誓う人間だよな?」
ギルベルトを俺のことをじっと見つめ、そう俺に確認する。
「その通り。だからこそ、アルフレッド・クルーズという人間は、冷酷で無神経、反社会的との批判もされるのさ。そうだ、ギル、君に言っておくよ。君の良心とルドルフをつなぎとめるスキルを俺は尊敬しているんだ。ルドルフには君が必要で、その逆もしかりなのは客観的に見ても明らかだ。もしここに俺とドルフだけならすぐに俺たちの曖昧で理解不能な関係は破綻するだろうね。お礼を言わせてくれ、ありがとう、ギルベルト・シュルツ。」
俺はそう言って笑顔を見せる。これが俺のやり方だ。俺がニッコリ笑えば、大体の人間が俺のために道を開ける。俺は彼らが俺をどう認識するかをちゃんと理解しているよ。簡単に言うとアルフレッド・クルーズはアイドルだ、俺がその現実を望むかに関わらずね。