テラーノベル
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ソア
「……え。」
頭が真っ白になる。
“俺の方が、とっくに好きだから。”
その言葉だけが、
何度も繰り返される。
雨はまだ降っていた。
でも、
何も聞こえない。
テオ
「……なんか言えよ。」
少し困ったみたいな声。
そんな顔するんだ。
ソア
「……ずるい。」
テオ
「またそれ。」
ソア
「だって。」
「好きになるなって言ったくせに。」
テオは静かに目を伏せた。
テオ
「今も怖い。」
ソア
「……。」
テオ
「お前が泣くのとか。」
「離れてくのとか。」
低い声。
不安を隠してない声。
ソアはゆっくり、
テオの制服を掴んだ。
ソア
「離れない。」
テオ
「……。」
ソア
「だから。」
「ちゃんと好きでいて。」
その瞬間。
ギュッ
突然、
抱きしめられる。
ソア
「っ……!」
近い。
熱い。
心臓が壊れそう。
テオ
「……無理。」
ソア
「え?」
テオ
「好きすぎる。」
耳元で落ちる声。
反則みたいに甘い。
ソア
「……っ。」
テオは少しだけ身体を離すと、
静かにソアを見つめた。
雨で濡れた髪。
優しい目。
そして。
テオ
「付き合う?」
ソア
「……今それ聞く?」
テオ
「大事。」
思わず笑ってしまう。
するとテオも少し笑った。
ソア
「……付き合う。」
その瞬間。
テオ
「やば。」
ソア
「何。」
テオ
「嬉しい。」
そう言って笑った顔は、
今までで一番幸せそうだった。
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