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たまごはんちゃーはん
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紫秋_4aki.
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「ねえ」
「は、はい?」
ふと、ぺいんとさんから声をかけられ、うわずった声で返事をした。
「やっぱり、作戦、俺に内緒で変えてるでしょ」
そう言われると、何も言えない。
あまりにも単刀直入すぎるその言葉になんの反応も示すことができない。
「な、なんで……そう思うんですか?」
なるべく誤魔化すようにして、笑みで問いかければ、相手は泣きそうな顔になる。
焦りながらも相手の返事を待てば、彼は静かに口を開いた。
「嫌いだから」
「……へ?」
急に何を言い出したのかと思った。けれど、この後の彼の説明で、少し理解できるような気もした。
「……嫌いだからでしょ? みんなが俺のことを」
「は……?」
「足手纏いな俺が嫌いだから喋らなくなっちゃったんでしょ。あの時後ろに注意さえ配れなかった俺が……銃弾に撃たれた俺が」
「ちが……っ!」
何か言葉を言って相手のことを納得させられるのだろうか。
ふとそんなことを思ってしまった。なんてったって、そう思わせてしまうような行動をぺいんとさんにはしてしまったのだから。
でも違う。僕たちは、ただ。
ただ、ただ───
───ぺいんとさんに怪我をさせてしまったことが、みんなトラウマになってるだけで。
みんなで悩んだ。
なんで守れなかったんだろうだとか。なんで防弾スーツを着た人が後ろに行かなかったんだろうだとか。
なんで───こんなにも無力なのだろう、だとか。
「……違うんです。それは本当に、誤解です」
きっと、今から話す僕の言葉は、相手からしたらひどく根拠のない、虚勢を張った言葉なのだろうなと思う。
けれど説明をしておかなければ、納得できなくても、理解はしてくれるかもしれない。
そんな希望を胸に抱き、僕は矢継ぎ早に説明した。
「本当は、みんなぺいんとさんを守れなかったことを悔やんでて……だから、作戦変更してみんなで守ろうと───」
「───それさ」
説明を続ける僕の言葉を遮るように、ぺいんとさんは非道い顔をしながらこちらを見据えていた。
背筋がゾワっと身の毛がよだった。
「本当だとしても、許してもらえると思ってるの?」
「───ぁ、ぁ……」
怖い。
こんなにも怒っているぺいんとさんを、僕は今はじめて見た。
溢れんばかりのオーラを放っており、言葉はまるでナイフのように鋭く冷たい。胸が、痛くて仕方がない。
けれど、それ相応のことをしてしまったのだ。
「───ごめん、なさ……っ」
泣きそうになるのを堪えた。きっと、泣きたいのはぺいんとさんの方なんだから、なんで僕が泣くんだよ。
必死に堪えて、深く頭を下げた。
「許すわけねーだろ」
ただ、ドスっと胸を突き刺さった何かは、痛くもないのに息が止まったような感覚に陥れられた。
「……まあ、今はそんなことしてる暇ないから、この件が終わったら説教な。もちろん、お前だけじゃなくて皆も」
はい、としか返事ができない僕。
ああ、帰ってからどうなってしまうんだろうと思考を巡らせながらもぺいんとさんの後をついていくと、ふと相手は立ち止まり、こちらを先ほどとは反対の優しい目で見て
「───だから、今は頑張ろうな」
「っ……!」
いつもの、みんなを励ますような彼の優しい声が発された。
それを聞いた瞬間、僕はひどく恵まれているんだなと実感した。
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