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五木友人
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才川奏美
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それぞれの船から狙ってボーガンが発射される。しかし、いくら改造したボーガンで追い風があるとはいえ、届かなかったようだ、届く前に海に落ちてしまった。。
「2.5㎞地点に落ちてしまいました。もう少し近づかないといけません。」
「了。全員船のどこか振り落とされないところにつかまって。全力で速度を上げてください。」
『『「了」』』
そう言ってみんなが手すりなどを、ガシリとつかむと、船の速度がただでさえ早いのにそれを超える速さで進む。
「〈梟〉っ、敵が、敵が子供の首に刃物をあてているぞ」
「っ相変わらず狂っていやがるな。」
「『ガキが殺されたくなきゃ黙ってみていやがれ』だって。」
〈オウム〉は相変わらず耳が良すぎる。
「アレを使います」
——〘爆弾魔〙。爆弾生成。 音。決定。
優也に投げて渡す。優也がパシリと片手で取り、ピンッと安全ピンを抜いて、全力で敵側に投げる。
高1のボール投げが平均約25mだが、優也は変異者であり訓練しているため、約190m×彼の能力=約1140mと、単純計算ではなるが、キモイ。とにかくボール投げが1140mはただ単にキモイ。そしてこれは彼の本気ではない。ちなみに僕は頑張って約160m。比較すると僕が運動音痴見えるかもしれないが、一般よりかは数倍すごいのである。
『殺していいですよ。俺たちもあんたたちを殺す大義名分がきちんとできますから。』
機械を通した無感情そうな音声が大音量で聞こえる。耳をふさいだままの〈オウム〉以外の人間でも、後で殺すという顔で僕をにらんでくるほどにうるさい。
「今、敵から1㎞も離れていません」
「了。船の速度を下げて。ボーガンを再度構え。被害者に絶対に当たらないようにターゲットを狙い。うてぇぇぇ。」
パシュ パシュと改造ボーガンが発射される。
「12名に当たりました。刃物を充てている男の両肩を打ち抜きました、もう刃物は使えません」
「了。チッ、相変わらず人質がいると戦いにくいな。つかまれ。そして、速度を上げろ。」
僕らの船は急激に速度を上げた。〈オウム〉が振り落とされそうになり、「ウェェ」と間抜けな声を出した。
「船酔いか?」
「てめぇの運転が荒いだけだっつーの」
と怒鳴られた。別に僕に言われても、僕が運転しているわけじゃない。命令しているだけだ。なので、僕があーだこーだ言われる筋合いはない。
「あっ、ガソリンに火をつけようとしてる!〈梟〉人質もろとも死んじまうぞ!!」
「〈百舌鳥〉飛び乗ってぶち殺せ。」
『了。』
〈百舌鳥〉が船の武器庫から取り出してきたであろう木刀を片手に、ヒュッと相手の船に飛び乗り、ベキッ ゴキ トンッ ゴキ バキッ ギャァァァァァ グハッこちらからは見えないところで戦っているが、子供に見せたくない悲惨なことになっているのはわかる。人質の子供達に見えていないかが心配だ。
『〈百舌鳥〉以外の全員に命令をします。15人は気絶させた状態で捕獲してください。』
あぁ、また言い忘れていた、こういう時に〈鴉〉がいてくれて助かった。一回だけ全員が、『誰かが何人か捕まえているだろ』という気分でいたため、全員が死んだという事もあったのだ‥‥〈鴉〉がいなくなってから5回。今回も同じ過ちを犯すところであった。やはり、僕には戦闘に熱中してしまう傾向があるようだ。
『『「了。」』』
耳のインカムを通じて全員のやる気に満ち溢れた声が聞こえる。それから10分もしないうちに制圧が完了した。捕獲人数は18人。予定よりも多いが、いいだろう。多い分に問題はないだろう。しかし、子供に僕らの存在を知られてしまったが、僕らだと特定することはできないだろう。子供たちを港にいた漁師に渡して僕らは人目のつかないところで、ビエリストとともに魔法陣を使って拷問室に転移する。
この部屋は正確に言えば拷問をする部屋ではない。拷問をする人を待たせるための部屋である。そしてここからは〈鳩〉と〈白梟〉を使わなければ出られないし、入れもしない。電話なども使えない。全てコンクリートの密閉空間。正確に言えば少しだけ小さい空気穴が開いているが、小指が入るか否か程度の大きさで、人が関節をはずしても絶対に入れも出れもしない大きさである。
「さて、拷問を開始いたしますか。」
コメント
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あおいです🌷 第6話、読み終えました。ついに戦闘シーン! スピード感があって、船の上で次々に作戦を練る姿がかっこよかったです。特に「優也のボール投げ能力、キモイ」って突き放しつつも頼りにしてる語り手さんのツンデレ感がツボでした。そして最後の拷問部屋のシフトで一気にダークな空気に…淡々とした口調が逆に怖いです。続きが気になります!