どれだけ寝ていたのだろうか、体は重く目が開けられない
なんとか体を動かそうとすると、手足が引っ張られる
「…ん…?」
目を人思いに開けるが目の前は真っ暗
そんなに寝ていたのかなと思っていた、だけど流石にこれ程真っ暗になるほど眠れる体ではない
鍵を閉める様な音が聞こえてくる。ここは僕が眠った川では無い事を理解した。
それではここは……何処?
「あっ起きたんだ?おはようさん」
男か女か…男寄りな声が聞こえて来る。僕は察した
前にも同じ経験をした事があるような気がした。いや、あった。
「君、気持ち良さそうに寝てたからさ?拐っちゃった!」
笑っているのか馬鹿にしているのなわかんないけれど怒りが湧いてくる
「ん〜!んんんん!…んィ!」
喋れない、多分口はなにか咥えている。
「あーあー喋るな喋るな~。うーん目隠しは外してあげる」
そういって犯人は目隠しを外す
「はい!どうだ俺かっけぇだろ」
誇らしく自分を褒めている目の前のやつに呆れて来る
だが、否定はできない。長髪で金髪。透き通っている緑色の瞳。
何故僕を誘拐するやつはどいつも顔面偏差値だけは高いのか…正直羨ましい
「呆れんなって、あっそうそうこの写真の紫髪の奴知ってる奴?」
写真に写っている奴は、よく知っている。前に誘拐していた頭が逝っている変人だ
僕は頷き、もう一度写真を見る
「あ〜知ってた?何こいつ、ストーカー?」
まぁストーカー?最近は見なくなって、安心しきっていたのに
こいつのせいで安全な生活が無くなった…まぁ別に家に帰らなくていいなら
「はぁ叫ばないんだったら口外していいよー?」
なんかイラついて来たから外した瞬間に叫ぼうかと思ったけれど辞めた
頷き、犯人は口のやつを外す
「…」
睨むと、犯人はニカッと笑った。そのままキッチンの方へと行ってしまった
数分後…犯人は何かを持ってくる。
「はい、腹減ってるだろ手だけ今外してやるから食え」
「あ…ありがとう?」
「おっと、自己紹介がまだだったな、俺は神楽 愛だ」
「僕は…星月 夜乃…だ」
神楽…何処かで聞いた事があるような苗字だった。
コメント
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面白すぎます次回も楽しみにしてますはあはあ 愛くんの喋り口調が予想外すぎて好きですもうはあはあ その口調は最高すぎるはあはあ マジで楽しみにしてますはあはあ