「私にとって廃校とは?」 ですか・・・
ふふ、一体私にとって此処とは何なのでしょうかね。それは私が1番知っているはずなのに、1番よく分かりません。あくまでも私は傍で見ている、そんな存在ですから特に彼女達の傷を癒すようなことはしませんよ。勿論、彼女達が極度に落ち込んでいたり精神が壊れていたり、命に関わるような事態が起きそうになっていたら、そのときは手を差し伸べますが。
そもそも私がなぜ此処にいるのか、あなた達はご存知ないでしょう? 私がなぜこんな所でこんなことをしているのかも、何もご存知ないでしょう?
ええ、それは当たり前ですよ。なぜなら私がその情報を漏らしたことはありませんから。それに、これも仕事の一部ですから、上司の命でやっているだけなのです。薄情者だとか詐欺師だとか裏切り者だとか、言うならお好きな分だけどうぞ。その閉じることを知らない口で、延々とどうぞ。
でもそんなあなたも既に袋の鼠、掌の上で随分と楽しく踊っていらっしゃるところ水をさすようで申し訳ないのですが。
こう見えて、無意味な殺生は好きではありませんよ。実際、あの厄介な小娘やエルフとは違いますから。
コメント
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うわすごい、物語の核心をついてそうな人来た 深紅の堕天使ってあんた…かっこよすぎやろ!!