テラーノベル
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たとえ数時間でも、会えない時の不安はきっと私と同じだっただろう。生気を取り戻し、表情が明るくなった青山さんを見て私も胸を撫で下ろした。
まだ2人で話もあるみたいで、私は先にマンションに戻ることにした。
明日また来るからと、龍聖君と約束して。
部屋で1人ぼっちで過ごす夜。
龍聖君がいない空間は、とても静かで寂しくて……
リビングにポツンと座って思うのは、ここがこんなに広かったんだということ。何の音もしない、時々、私のため息が耳に届くだけ。
とにかく……
今は龍聖君をゆっくり休ませてあげたい。
何も考えずにリラックスする時間が、頑張り過ぎた龍聖君には必要なんだ。
そうやって自分の疲れた心に言い聞かせる。
そしたらまた、なぜか急に不安な気持ちが勝手に湧き上がってきた。
「もし、事故のせいで龍聖君が大怪我をして体が動かなくなっていたとしたら……。もし、大切な命を落としていたら……」
そんなありもしないことを想像してしまった。
龍聖君は、この世界にちゃんと生きていてくれたのに――
私は、テーブルにおでこをつけて目を閉じた。
こんなにものめり込んでしまっているというのに、契約結婚が解消されて、この先死ぬまで龍聖君に会えなくなったら、私……
そんなの耐えられるの?
龍聖君のいない未来を考えれば、当たり前のように胸が苦しくなって、切ないほどに泣けてくる。それがリアルになれば、私は何もかも失い、きっとからっぽになる。
碧や綾井店長の言ってくれたように、私は龍聖君を信じている。もちろん信じているけれど……今のこの複雑過ぎる気持ちは……事故の動揺のせいなのだろうか。
今日1日、あまりにもたくさんの感情が動いた。
私は、愛しい人が元気で側にいてくれることがどれだけ幸せなことなのか、それを痛いほど知った。
龍聖君を好きだと、改めて強く認識した。
大好きで大好きで大好きで……
どうしようもないくらい、愛おしい。
コメント
1件
本当に不安になるよね