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古流斬
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チタコロ
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第四章 地獄編
第八話「賭け」
現世。
間の世界との境界が揺らぐ。
バキッ――。
酒呑童子は封印を破り、鬼の軍勢と共に現世へ姿を現した。
「ようやく来れたか。」
しかし。
鬼たちは現れた場所を見て固まる。
そこは――
防衛軍第一部隊の拠点。
酒呑童子は眉をひそめる。
「……場所が悪いな。」
その直後。
「侵入者だ!」
警報が鳴り響く。
ラントと、第六番隊隊長・バットがすぐに駆けつけた。
ラントは酒呑童子を見据える。
「お前が地獄の首領か。」
バットも剣を抜く。
「ここは通さねぇ。」
酒呑童子は不敵に笑う。
「面白い。」
「まずはお前たちからだ。」
⸻
鬼の軍勢が一斉に襲いかかる。
「行けぇ!!」
ラントは神速で駆け抜ける。
ズバババッ!!
先頭の鬼が次々と倒れていく。
バットも煙幕を展開した。
「煙幕・散開!」
視界を奪われた鬼たちは混乱する。
その隙に鋭い斬撃が走る。
「遅い!」
何十体もの鬼が倒れた。
しかし――。
鬼の数が多すぎる。
「まだ来るのか!」
ラントは舌打ちする。
一体一体は弱い。
だが、数で押し寄せられると消耗は避けられない。
「ラント!」
「右から!」
バットが叫ぶ。
ラントは振り返り、鬼を斬り伏せる。
「助かった!」
二人は息を合わせて戦い続けた。
⸻
一方、酒呑童子。
鬼たちの戦いを後ろから眺めているだけだった。
腕を組み、余裕の笑みを浮かべる。
「なるほど。」
「現世にも、それなりの戦士はいるか。」
酒呑童子はまだ一歩も動いていない。
本気を出す必要すら感じていなかった。
⸻
その頃――。
間の世界。
古流斬は現世へ向かう準備を終えていた。
閻魔が最後に声をかける。
「気を付けろ。」
「酒呑童子は傲慢に匹敵する強敵だ。」
古流斬は静かに頷く。
「ああ。」
「でも、もう一人じゃない。」
刀を腰に差し直す。
「今度は仲間がいる。」
そのまま現世への扉へ歩き出した。
新たな戦いが、再び始まろうとしていた。
――第九話へ続く。
コメント
1件
おお、ついに酒呑童子が現世に来たか!冒頭から「場所が悪いな」って余裕かましてるのがもう強者感あって好きだわ。ラントとバットの連携は熱いけど、酒呑童子がまだ本気出してないのが怖い…。そして最後の古流斬の「今度は仲間がいる」って台詞、グッときた。次回が待ち遠しい🔥