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古流斬
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87
チタコロ
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第四章 地獄編
第九話「感動の再会」
現世。
眩しい光とともに、古流斬はゆっくりと地面へ降り立った。
「……。」
周囲を見渡す。
墓石が並び、静かな風が吹いている。
古流斬は苦笑した。
「ここ……どこだよ。」
「墓が多くて、やばいなぁ。」
「ちょっと怖いな。」
その時。
花を持った一人の女性と目が合う。
「……。」
「……。」
はるかだった。
はるかは目を見開き、震える声で呟く。
「……黒のラン?」
古流斬は照れくさそうに笑う。
「ああ。」
「久しぶり。」
次の瞬間。
はるかは涙を流しながら駆け寄る。
「本当に……?」
「帰ってきたの……?」
古流斬は優しく笑う。
「あー……。」
「きついなぁ。」
「泣かれると弱い。」
「でも。」
「嬉しさの方が勝つな。」
二人は静かに見つめ合う。
そこへ黒のユーマも駆け寄ってきた。
「父さん!」
古流斬は笑顔で頷く。
「ユーマ。」
「大きくなったな。」
しかし、ユーマの表情はすぐに真剣になる。
「父さん!」
「酒呑童子が襲撃してる!」
古流斬はすぐに表情を引き締めた。
「場所は?」
ユーマは首を横に振る。
「分からない。」
「でも、防衛軍が敵襲を受けてるって連絡が入ってる。」
古流斬は頷いた。
「それだな。」
「急ぐぞ。」
走り出そうとした、その時。
「待って。」
はるかが古流斬の腕を掴む。
古流斬は振り返る。
「どうした?」
はるかは少し照れながら笑った。
「これだけ……やらせて。」
一歩近づく。
そして。
古流斬の頬へ、そっとキスをした。
「……。」
古流斬は少し赤くなり、頭をかく。
「あー……。」
「参ったな。」
「これじゃ負けられない。」
はるかは涙を浮かべながら微笑む。
「行ってらっしゃい。」
古流斬も優しく笑い返した。
「……行ってくる。」
その時。
ユーマも一歩前へ出る。
「僕も行く。」
はるかは慌てて止める。
「ユーマ!」
「危ない!」
しかしユーマは真っ直ぐ母を見つめた。
「父さんだけに戦わせたくない。」
「僕も守りたい。」
はるかはしばらく黙っていた。
やがて、小さく息をつく。
「……分かった。」
「二人とも。」
「必ず帰ってきて。」
古流斬は力強く頷く。
「ああ。」
親子は並んで走り出した。
英雄と、その意志を継ぐ息子。
二人は防衛軍本部へ向かって駆けていく。
――第十話へ続く。
コメント
1件
第83話、読んだよ〜!!😭💕 はるかとの再会、涙なしでは読めなかった…!「黒のラン」って呼ばれて照れくさそうに笑う古流斬、めっちゃエモい。しかもキスのシーン、静かで温かくて、そのあと「負けられない」って言うのがもう…✨ そしてユーマが「僕も行く」って言った時の成長っぷり!母はるかの心配そうな表情と、それでも信じて送り出す切なさが刺さる。親子で並んで駆けていくラスト、熱すぎるよ…!! 続きが気になりすぎる、早く第十話読ませてください古流斬先生!!🔥