テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
77
52
73
顔を覆ってうずくまる彼に、思わず笑ってしまう。
ak「大げさ」
pr「大げさちゃうって……」
pr「お前、たまにさらっとやばいこと言う」
指の隙間からこっちを見る目が、本気で照れていて可愛い。
夕暮れの公園には、風の音だけが静かに響いていた。
彼は何度か深呼吸してから、ゆっくり顔を上げる。
pr「……でも、安心した」
ak「なにが?」
pr「俺だけやったらどうしよって思っとったから」
少し恥ずかしそうな笑い方。
pr「なんか、もっと近づきたいとか」
pr「触れたいとか」
pr「そういうの考えるたび、めっちゃ意識してまうし」
そこまで言ってから、
彼は「あーもう恥ず」と耳まで赤くした。
こっちまでつられて照れてしまう。
ak「……でも」
小さく声を出す。
ak「嫌じゃないよ」
彼がぴたりと動きを止めた。
pr「……え」
ak「その、近づきたいの」
ちゃんと伝えたくて言葉を探す。
ak「俺も思ってるから」
夕焼けの光の中で、彼の目がゆっくり見開かれる。
それから、困ったみたいに笑った。
pr「……好きすぎる」
ぽつりと零れた声。
胸がぎゅっとなる。
彼は少しだけ距離を詰めて、
肩がしっかり触れるくらい近くに座り直した。
pr「これくらい、ええ?」
ak「……うん」
答えると、彼は安心したように笑う。
繋いだ手に、またそっと力がこもる。
pr「なんかさ」
ak「ん?」
pr「付き合う前より、今の方が緊張する」
ak「分かる」
pr「やんな!?」
勢いよく同意されて、吹き出す。
pr「昨日まで普通に話せとったのにな」
ak「今は一言でドキドキする」
pr「それ」
二人で顔を見合わせて笑う。
でも笑ったあと、自然に視線が絡んだまま離れなくなる。
静かな時間。
彼は少しだけ真面目な顔になって、
繋いだ手を見つめながら小さく呟いた。
pr「……もっと大事にしたい」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!