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「ミンジュ、何故私に取り憑いていた?」
「 精神が弱っている奴を好むんだ。そいつの弱点を見つけ攻撃に走る。気を付けろよ楽」
「何故私が弱っていると分かる? 」
「……他の人とは違って、楽は見た目に出やすいのでは」
「何故。」
「それは…そうだな……うーん顔が暗い?顔回り明るくしてみたらどうだ」
「どうすれば」
「前髪分けるとか……」
私が何度同じこと問いかけても、何度しつこく聞いても弱音は吐かず受け答えしてくれる
「前髪分ける……貴方がしてくれないか。” 明珠 “ 」
「ぇ、俺がか?」
やっぱりあなた様とミンジュは似ていた。6000年以上も、探していた品物はここにあった
「よし、どーだ!」
「あぁ、素敵だ」
貴方は覚えていませぬか。私が前髪を上げ始めたのは、 貴方に顔回りが暗いと言われ貴方が私の髪を弄ってくれた。
髪を分けた私を貴方は「素敵」だと言った
それが嬉しかった。分けてから貴方とよく目が合うようになった。何か一つ失うことで沢山の品物が手に入る。そう教えてくれたのはいつまでも、貴方だった
「こんなにも綺麗な顔を、何故隠していたんだ。」
「あるものがないと自信が付かない」
「あるもの?あぁそういやお前、何か探していたな」
「見つけた。」
「ぇっ?!見つけたのか、何処にあった」
「ここに」
私はそっと指を指した。明珠の方向に指を指した
「6000年以上も探し続けたんだ…これ以上のものはない。もう手放したくないんだ」
「楽、」
「あなたのいないこの世界はちっぽけに感じる。あなたがいないと駄目なんだ…お願いだ明珠…」
「私はあなたの傍に居続けたい。この瑤楽があなたの守護神へとならせて頂きたい」
周りのものは凄く驚いていた。それもそうだ…南にいる明珠はあくまで敵なのだから
「本音か?」
「あぁ。勿論」
あははと笑っていた
「そんなに可笑しいか?」
「いいや?楽がそう言うとは意外だ」
「本当にいいんだな。」
「誓いの言葉を言ってください、あなた様のために開けておいたのですから」
ふぅと息を吐いて明珠は私を見た
「俺が困ったとき挫けそうになったとき。俺はお前に助けを求める。お前が困ったとき挫けそうになったとき。俺は命懸けでお前を助ける」
そう言ったとき風がビュンッと吹いた。素敵な光景だ。何千年もこうなることを願っていた。早く早く、あなたの繋がりたかった
「俺の神になれ!北の守護神。瑤楽!」
ドクンっと胸が傷んだ