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「依頼ですか、あなたが受けるのは珍しいですね」
行きつけの寿司屋で、カウンター席に座る私に寿司職人である伊藤はそう話す
「なんだか…気が変わってきてね」
「そうですか、あなたに依頼するということは相当なやり手でしょうね」
「あぁ、なんせあの潁原だ、一筋縄では行かないだろう」
伊藤の魚を捌く手が止まると、また捌き始め、何かを思い出したかのように話し出す
「潁原さんですか、昔、まだ私が現役だったころに見た事があります」
興味深そうな話だったので目でサインを送ると、続けて話を始めた
「煙草を吸いながら次々と目標を殺して行く姿はまるで、死神のようでした」
死神、か、なんとも厨二病らしさを醸し出しているが、同時に彼がそこまで言うという事はそういうことなんだろうと思った
そこに暖簾が捲られ、新たな客が入ってくる
「いらっしゃいま…」 伊藤の口が開いたまま閉じなかったので、気になって後ろを向いた
その瞬間、「噂をすれば」とはこの事なのか、と感心を覚え、動揺を抑えるべく縁側を1つ食べる
グロック使い、1部では死神と言われるその男の手には散弾銃、M870だ