テラーノベル
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ぽかぽかと温かい陽気の中、すちとみことが二人並んで座り、温かい緑茶を飲んでいた。
「〜〜♪ 今日の日差しは気持ちええなぁ、すちくん!」
「そうだねぇ、みことちゃん。お茶が美味しいねぇ」
二人の周りだけ、まるで時が止まったかのような平和でほわほわした空気が流れている。
みことがふにゃりと口元を緩めてお茶をすすると、すちはどこか満足そうな笑みを浮かべて、みことの横顔をじっと見つめた。
「みことちゃん」
「ん? なに〜すちくん?」
「みことちゃんは、今日も本当に可愛いねぇ」
「!えへへ、急に照れるわぁ……。でも、すちくんに褒められるのいっちゃん嬉しい!」
みことは素直に喜んでニコニコしている。
……が、ここからが一枚上手なすちの真骨頂だった。
「ねぇ、みことちゃん。今日はみことちゃんに、特別なクッキーを焼いてきたんだよ〜」
「えっ! ほんまに!? すちくんの手作りクッキー!? 食べたい食べたい!」
目を輝かせるみことに、すちは「はい、あ〜ん」と自分の手でクッキーを差し出す。
「あ〜ん……んんっ! めっちゃ美味しい! サクサクやぁ〜!」
「ふふ、良かったぁ。……ねぇみことちゃん? このクッキー、すちに『あ〜ん』してもらったお返しに、今度はみことちゃんが俺のお願い、ひとつ聞いてくれる〜?」
おっとりした声で、逃げ道を塞ぐような悪気ゼロ(?)の提案。
「えっ!も、 もちろんええよ! 何でも言ってみて!」
「じゃあねぇ……今週の動画の編集作業、俺のお部屋で一緒にやってくれる〜? 疲れたら膝枕もしてあげるし、美味しい紅茶も淹れてあげるからねぇ」
「え! すちくんのお部屋で!? 膝枕まで!? やった〜! 喜んで行くわぁ!」
みことは「すちくんのご褒美付き作業だ〜!」と大喜び。
自分が「すちくんの部屋に引きこもらされて、みっちり独占される」という状況に誘導されていることなど、微塵も気づいていない。
そこへ、リビングからたまたま外を通りかかった暇72としているまが、窓越しに二人のやり取りを目撃した。
「……おい暇72、見ろよあの二人」
「あー……またみことがすちに転がされてんな」
「すちの奴、『膝枕してあげる』とか言いながら、絶対みことの事部屋から出さねぇ気だぞ……」
「天然王子様が、真面目な顔して策士の手のひらでコロコロ転がされてんの、見ててちょっと不憫になってくるな……」
チア組が陰でひそひそと戦慄しているのも露知らず。
「すちくん、お茶おかわり淹れてくるなぁ!」と嬉しそうに立ち上がるみこと。
「ありがとうねぇ、みことちゃん。……ふふ、今日はずっと一緒だねぇ」
すちは、みことの背中を愛おしそうに見送りながら、おっとりした満面の笑顔で静かに勝利の笑みを浮かべるのだった。
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けいか🎼
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꒰ঌ甘咲ぬな໒꒱🍭
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コメント
2件
「クッキーのあーん交換から、いつの間にか『部屋に連れ込んで独占』に持ち込むすちくん、おっとりした口調なのに一枚上手すぎますね…。みことちゃんが純粋に喜んでる姿と、チア組が窓越しに戦慄してる構図が微笑ましくて、ついニヤニヤしちゃいました。『今日はずっと一緒だねぇ』の締めも甘くてずるい。この二人の空気感、すごく好きです💚💛」