やっぱりか、とは思いつつも、俺はすぐには断れなかった。
「でも、俺には戦う力が。記憶はないけど、きっと俺、残念異世界ライフ系か現代知識無双系だから……」
「それなら召喚術を鍛えればいいよ。それか、私たちの持っている魔法アイテムや武器を貸すから」
それは、少し魅力的な提案だった。
異世界のお約束、マジックアイテム。
ステータスを飛躍的に向上させたり、強力な魔法耐性を持つ装備アイテム。
そして、超威力を秘めた聖剣や魔剣。
素人でも猟銃を持てばクマを倒せるように、俺でも強力な魔法武器があれば戦えるかもしれない。
それこそ、子供の頃に憧れたヒーローのように。
「葦原君」
不意に、海崎が一歩迫り、俺の手を握って来た。
「う、海崎!?」
彼女の手のぬくもりと大きな瞳の眼差しに、意識が吸い込****************************
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