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どれだけの時が経ったかわからなかった。
 いまの俺は、少し離れた場所の地下駐車場の床に座り込み、壁に背中を預けたまま動けなかった。
 周囲にはちらほらと、他の避難者の姿もあったけど、気に掛ける余裕はなかった。
 逃げた。
 見捨てた。
 海崎を残して。
 違う。
 俺はその海崎からこの子を託されたんだ。
 この子を守るのが俺の使命で闘いなんだ。
 海崎だって避難者の誘導とか言っていたし、前線で闘うばかりが仕事じゃない。これだって一種の後方支援だ。
 そう自分に言い聞かせていると、今までおとなしかった幼女が言った。
「ねぇお兄ちゃん。あのお姉ちゃん助けてあげなくてだいじょうぶかな?」
 幼女は不安と心配に押し潰されそうで、どうしたらいいかわからないながらも、自分の想いを口にした、という感じだった。******

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異世界帰還者たちは地球でもやっぱりチートでした

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