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筋トレ。
休日の午後。
凛花はリビングの床に座り込みながらスマホを見ていた。
数分後。
大きなため息。
凛花:……。
海斗:何。
凛花:運動不足。
海斗:知ってる。
凛花:即答。
海斗:階段登っただけで騒いでたし。
凛花:あれは階段が悪い。
海斗:階段のせいにする人初めて見た。
凛花:というわけで。
海斗:嫌な予感。
凛花:筋トレ手伝って。
海斗:なるほど。
凛花:お願い。
海斗:途中で逃げない?
凛花:逃げません。
海斗:本当に?
凛花:本当に。
海斗:信用していい?
凛花:もちろん。
海斗:その言葉自体が怪しいな。
凛花:失礼。
海斗は少し考えた。
凛花は期待の目で見上げる。
海斗:まあいいか。
凛花:やった!
海斗:ただし。
凛花:うん?
海斗:最後までやる。
凛花:多分。
海斗:今の時点で怪しい。
数分後。
マットが敷かれた。
凛花は仰向け。
海斗は隣にしゃがむ。
海斗:まず腹筋。
凛花:何回?
海斗:二十。
凛花:帰りたい。
海斗:お前の家の家だぞ。
凛花:じゃあ寝室行きたい。
海斗:始めろ。
一回。
二回。
三回。
四回。
五回。
凛花:……。
海斗:……。
凛花:終わりで良くない?
海斗:まだ四分の一。
凛花:十分頑張ったと思う。
海斗:おもわない。
凛花:厳しい。
海斗:甘やかすとやめるだろ。
凛花:ばれてる。
海斗:知ってる。
六回。
七回。
八回。
九回。
十回。
凛花:よし。
海斗:半分。
凛花:え。
海斗:半分。
凛花:嘘でしょ。
海斗:数えられない?
凛花:聞きたくなかった。
そのまま床に倒れる。
完全に伸びた。
海斗:まだ残ってるぞ。
凛花:体力が残ってない。
海斗:さっきまで元気だった。
凛花:全部使った。
海斗:十回で?
凛花:十回で。
海斗は黙った。
凛花も黙る。
静か。
凛花:……。
海斗:……。
凛花:何で黙ってるの。
海斗:別に。
凛花:何か企んでる。
海斗:そんなことない。
凛花:ある。
海斗:ない。
凛花:ある。
海斗:子供か。
凛花:今は疲れてるから。
海斗:理由になってない。
海斗の指先が少し動く。
凛花:待って。
海斗:ん?
凛花:今何しようとした。
海斗:何も。
凛花:嘘。
海斗:なんで。
凛花:分かる。
海斗:便利だな。
凛花:付き合い長いから。
海斗は少し笑った。
凛花:その笑い方嫌。
海斗:ひどいな。
凛花:嫌な予感するときのやつ。
海斗:気のせい。
凛花:そういうときは大体気のせいじゃない。
海斗の手が脇腹の近くへ。
凛花:……。
海斗:……。
凛花:近い。
海斗:そうか?
凛花:そう。
海斗:まだ触ってない。
凛花:時間の問題でしょ。
海斗:鋭い。
凛花:褒めなくていい。
指先がちょん。
凛花:ひゃっ!
海斗:お。
凛花:今のなし。
海斗:なんで。
凛花:反射。
海斗:へえ。
凛花:へえじゃない。
ちょん。
凛花:っ!
ちょん。
凛花:やめて。
海斗:起き上がれ。
凛花:普通に言って。
海斗:言った。
凛花:聞こえなかった。
海斗:じゃあもう一回。
くすっ。
凛花:ひゃはっ!
海斗:聞こえた?
凛花:それは聞こえる!
海斗:よかった。
凛花:よくない!
くすくすっ。
凛花:あははっ!ちょ、待っ!
海斗:ほら。笑
凛花:やっ、あははっ!
海斗:起き上がれるだろ。
笑いながらも起き上がる。
海斗:十一回。
凛花:今の違う!
海斗:上体起こした。
凛花:不可抗力!
海斗:でも起きた。
凛花:納得いかない。
結局。
残りもなんとか終わった。
凛花:終わった…。
海斗:次。
凛花:無理。
海斗:即答。
凛花:マジで無理。お願い。今日だけ!
海斗:いいけど、その変わり次は覚えてろよ。
足裏をくすぐる。
くすくすっ。
凛花:あはっ、ちょっ、!!
海斗:笑
リビングに二人の笑い声が響いた。
コメント
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みぅです🤍🥀 第7話、すごく好きな空気感でした…!凛花の「階段が悪い」とか「全部使った」って言い訳が可愛すぎて笑ったし、海斗の容赦ないけど最後は笑い声で終わる感じが、この二人の距離感をぎゅっと詰めたみたいでほっこりしました。くすぐりからの「起き上がれるだろ」がずるい(笑)。連載中とのこと、続きすごく気になります🌙