テラーノベル
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「で?聞きたいことって何?」
そう言われるが、私は黙ってしまう。
改めて考えると質問が思い浮かばない。
「無いの?」
「てか俺も聞きたいことあるんだけど…」
聞きたいこと!?
そういえば待って、
私…素の態度出てるくね!?
「南さんってこんなキャラだったっけ?」
「あ、私のこと凪沙って呼んでもらっていい?」
「なんで?」
なんで…
って小さい頃に男友達に呼ばれてたから…。
って言ったら引かれるかな..。
そう思い無田くんの顔をチラリと見る。
「ん?」
「まぁいいや、凪沙って呼ぶね」
何かを察してくれたのかそう言う無田くん。
「じゃあ俺のことも朔って呼んで」
これ今思ったけど…
恋人みたいにならない!?
それは考えすぎかな…。
「分かった」
「で、さっきの質問に答えてもらっていい?」
さっきの質問…。
私のキャラの話だろうか。
「もしかして、こっちが素の凪沙ってこと?」
この人、察しもいいし、勘も良いらしい。
そんなことを考えながら黙っていると
「何も言わないってことは図星?」
「うん…」
「俺はこっちの凪沙の方が好きかな」
勘違いする言い方はやめてほしい。
てか朔ってもしかして、意地悪キャラ…?
「そういえばLIME交換する?」
「する!!」
そう言ってLIMEを交換し、電車に乗る。
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