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この頃のキラリの唯一の親友で
同じクラスの 「 陽子 」は
町一番の大きな工場の社長令嬢でした
キラリは毎日学校から帰ると陽子の家で
遊んでいました
そして 陽子のお母さんは
キラリのことをとても可愛がってくれました
陽子のお母さんは
小さい体に茶髪のパンチパーマ そしていつも
ヒョウ柄のスパッツを履いて
いわゆる 典型的な
「大阪のおばちゃん」
でした
キラリはこのおばちゃんが大好きでした
その頃のキラリの家では無職の父が
いつも昼間からお酒を飲んで寝ていました
酒ビタリの父にとって
おそらく昼とか夜とかの時間の概念は
なくなっていたのでしょう
幼くして母を亡くしたキラリは父との二人暮らしで
思えばあの頃の父はどうやって
生活の生計を立てていたのか
大人になった今考えてもさっぱり分かりません
そんなキラリに
いろんな世間というものを見せてくれたのは
陽子のおばちゃんでした