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⚠ギル目線
「」→頭の中、ナレーション
「」→セリフ
第9話
弟は…あれから話しかけてこなかった
俺様は偉いからよ…約束守ってんだ!!!
「兄さん」
頭の中で弟の声を再生する
最後に呼ばれたのは…いつだっけな…w
忘れた!!!!
アントーニョとフランシスにはもう話した…
次はあいつにしよう…
話…聞いてもらえっかな
「ということで…私の家に…?」
菊が俺の顔を見つめて聞いてくる
「おう、すまねぇな、菊」
「…いえ構いませんよ
話を聞いて欲しかったんでしょう…?」
菊は俺の片目に咲いた花を見つめた後に口を開いた
「あぁ…ちょっとな…兄弟喧嘩しちまって…」
事の経緯…俺の片目に咲いた花の事、俺が消えること以外を菊に全て話した
「貴方が悪いです」
「そうだよな…っっては!?」
返された言葉はド直球だった
「貴方が悪いです」
「いや、聞き取れなかったんじゃなくてよ!?
もう少し妥協してくれよ!!」
せめて、「大丈夫」の言葉が欲しい
「私も、イタリア君達も連合の皆さんも…
貴方が最近元気が無いことに気づいています」
「そうなのか…?」
そうだったのか…連合の奴らまで…初めて聞いた話だった
「……はぁ」
そうするとため息をついて菊がこう言った
「貴方…消えるんでしょう?」
「…!」
気づいてたのか…
さすが…
「さすが…俺様の弟子だな」
「えぇ…お褒めいただきありがとうございます 」
ヴェストには秘密
という事は約束してくれた
「貴方が消えてしまうなんて…寂しくなりますね」
「その割には普通そうだけどな」
そう俺が菊に突っ込むと1件のメールが来てた
「兄さん、話がしたい
家で待っていてくれ」
ヴェストからだ
日本からドイツまで約12時間
今は日本の時間で言うと22時
「おう…間に合わねぇ!」