⚠ほあたされます
「」▶頭の中、ナレーション
「」▶セリフ
第10話
「どうすればいい!?菊!!!」
絶ッ対に間に合わない
奇跡など起こるわけない
「知りませんよ…!!!」
「お困りのようだな?」
そう、偉そうな口調が聞こえてきた
「お…お前は!?」
「アーサーさん…!何故ここに…?」
そう、アーサーだ
「たまたま通りかかってよ!そしたら煩い声が聞こえてきて、駆けつけたんだ
あ、別に心配だったわけじゃないからな
煩かったから黙らせてやろうと思って
俺のためだからな!
で、どうしたんだ?」
俺は事情を説明した
「なるほどな…お前が元気が無いのか会議とか
全員の前に顔を出さなくなった
俺もそれには違和感を覚えてたら…
そう言う理由か…お前、消えるのか?」
俺は俯いて
答えれなかった
なんて言われるか分からなかったからだ
「…いい、別に答えなくて
言いたくねぇんだろ」
以外な言葉が返ってきた
「…Danke、アーサー」
「よし、この俺が送り届けてやる」
「「え」」
菊と俺は驚いた
まさかコイツからそれが言われるなんて
思いもしなかったからだ
「え、ってなんだよ、失礼な!!!
まぁいい…何処まで送り届けて欲しい?」
ドイツ行きの飛行機…いや…
「ドイツ……俺ん家!」
「わかった、なにか言っておくことはあるか?」
…言っておきたいこと…そうだな
2人には…もう会えないかもしれないな
「菊、話を聞いてくれてありがとうな」
「いえ、構いませんよ
あなたの話はとても面白かったです」
そう、菊は笑顔で返した
「アーサー…恩に着る…ありがとうな」
「別に…俺の為だし…お前の為じゃねぇから」
照れくさそうにアーサーはそう言った
「他の奴らにも宜しく頼むぜ!」
最後…最後か
改めて、俺は実感した
俺様は消えるんだ
最後に弟と一緒に居たいもんだな…
芋でも食って…それで
「ケセセセ…」
そう笑いを零した
「相変わらず…変わった笑い方だよな」
ふ、と鼻でアーサーが笑う
「それがギルベルトさんのいい所でもありますよね」
ふふ、と女のような笑い方で菊も笑う
あぁ、これでコイツら共お別れか
まぁ、いいんじゃねぇか
俺様には友達が居たって事だろ!!!
「もういいか、ギルベルト」
「あぁ!」
笑顔で俺は返した
「よし、じゃあ行くぞ…ほあた★」
ん、ここは…?
「…兄さん…何故こんな所で寝てるんだ…!?」
「ヴェスト…!」
家の前で寝てた俺は
そう、弟に起こされた
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