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stpl 水赤 様
誤字脱字注意
日本語おかしい
赤視点
コラボ配信当日。
今日は俺たち5人全員での配信。
ゆうくんは相変わらず甘いショタボイスで、
コメント欄を溶かしていく。
「こえくん、今日もかわいい〜」
「か、かわいくないし」
笑われる。
横であいつが舌打ちした。
「……可愛い言われすぎやろ」
「は?嫉妬?」
「ちゃうわ」
絶対嘘だ。
でも俺は、それを嬉しいと思ってしまう。
企画は「デュエットシャッフル」。
くじ引きでペアを決める。
俺の手に渡された紙。
開く。
「……くにお」
王子様系のくに。
整った顔で、余裕の笑み。
「よろしくね、こえし」
その瞬間。
横から、低い声。
「……は?」
れる。
明らかに顔が怖い。
「なにその顔」
こったろが笑う。
「別に」
「めっちゃ不機嫌じゃん」
俺は苦笑いしながら、マイクの前へ。
歌が始まる。
くには優しくリードしてくれるタイプ。
「大丈夫、緊張してる?」
「してない」
「強がらなくていいよ」
耳元で囁かれて、心臓が跳ねる。
その瞬間、視線を感じた。
痛いくらいの。
あいつが、こっちを見てる。
睨んでる。
怖い。
でも――少しだけ、嬉しい。
配信終了後。
スタジオの廊下。
腕を掴まれた。
「……おい」
「あ、なに」
「なんやあれ」
「なにが」
「距離、近すぎやろ」
壁に追い詰められる。
近い。
息がかかる。
「仕事だし」
「……楽しそうやったやん」
「は?」
そんなことない。
でも、少しだけ、安心してたのは事実。
だって、くには余裕があるから。
包み込むみたいで。
れるみたいに、不器用じゃなくて。
「……くにおに取られたら、れるどうしたらええん」
え?
今、なんて。
「……は?」
「……っ」
れるが目を逸らす。
こんな顔、初めて見た。
焦ってる。
本気で。
「取られないし」
思わず口から出た。
「俺が、一番最初に頼るのが誰か、知ってるくせに」
沈黙。
れるの喉が動く。
「……れるやろ」
「そうだよ」
言ってから、顔が熱くなる。
逃げたい。
でも逃げない。
「なんでそんな不安になるの」
「……好きやからやろ」
空気が止まった。
俺の心臓の音だけ、うるさい。
れるは自分の口を押さえた。
「……今の無しや」
「無しじゃない」
震えながら、俺は言う。
「俺だって……」
言えない。
怖い。
でも。
れるが、そっと額を俺の肩に預けた。
「……言わんでええ」
低い声。
優しい声。
「今はまだ、それでええ」
触れそうな距離。
指先が、俺の手に触れる。
絡まない。
でも、離れない。
その頃。
ゆう・くに・こったろの楽屋。
「さっきの、やばくなかった?」
ゆうがにやにや。
「れるち、完全に焦ってたね」
くにが紅茶を飲みながら微笑む。
こったろがソファに座り、ゆうを膝に乗せる。
「可愛い嫉妬だったな」
「んっ……ちょ、急に触らないで」
ゆうの細い腰に、こったろの手。
くにが反対側からゆうの頬に触れる。
「こえしのこと見てると、可愛くてさ」
「俺らも昔ああだったよな」
「えー、今も可愛いって言ってよ」
「言わなくてもわかるだろ」
こったろが低く囁く。
ゆうの耳が赤くなる。
くにがそっと顎を持ち上げて、優しくキスを落とす。
軽く、甘く。
こったろは後ろから抱き締める。
「っ……二人とも、ずるい」
「じゃあどっちがいい?」
「選べないの知ってるくせに」
笑い合って、もう一度重なる唇。
大人の余裕と、甘さ。
三人の関係は安定していて、深い。
「早くあの二人もくっつけばいいのにね」
「時間の問題だろ」
「爆発する前に背中押してあげよっか」
三人は意味深に笑った。
俺はまだ知らない。
れるが、あんな顔で焦ってたこと。
俺はまだ知らない。
もう、後一歩の距離だってことを。
♡10以上で続く。
(♡何以上で、がやってみたくてやってみてしまいました。阿呆みたいだと思うかもしれませんがお付き合いください。)