あれからすぐに予鈴が鳴って、
「美貴!?」
次の授業は移動だったし、間に合わなかったらうるさい先生だった。
走っても、リエーフに間に合うはずないし
窓を飛び越える身体能力は俺にはなかった。
リ「美貴さん!」
もう俺が言った時には、リエーフは倒れる美貴を支えていたから。____
「リエーフ…、美貴を頼んだ…」
こんな事言いたくない。
言いたくなかった。
俺が支えたかったし、
リ「美貴さんっ!大丈夫ですか!?美貴さんっ!」
「リエーフ、保健室連れてって。早く。」
リ「っ!わかりました!!じゃ!研磨さん!」
美貴をお姫様抱っこして、保健室へ行くリエーフ。
おれだって、美貴をお姫様抱っこしたかったし。
おれだって____。
________
授業なんかどうでもよかった。
頭に何にも入ってこない
リエーフ美貴に何かしてないかな
リエーフも美貴の事好きだったらどうしよう
ああ、もう、めんどくさい。
なんだってこんなに美貴が他の男と触れ合うのを見るのが腹が立つんだ
嫉妬なんて、ほんと
めんどくさい____。
キーンコーンカーンコーン
授業が終わると、おれにしては珍しく
走って
そのまま保健室へ向かった____
ガラガラガラガラガラ
保健室のドアを開ける____
と
恐れていたことが。
リエーフが、美貴の近くに____
え?
なにしてるの?
ものすごく近くて____、
もしかして
キス……、____?
コメント
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もうほんとに好きです!