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別の世界の
“君ともう一度…” のお話…
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おれは、高校の時、○○と付き合ってた。
だけど、○○のヤキモチがひどく、俺は○○のことを知ろうともせず、自分がモテることが嬉しくて…○○と別れることを選んだ。
それから、おれは特定の人は作らなかった。
そりゃ、女の人には困らなかったから。
○○は、同じクラスの甲斐と付き合い始めた。
お似合いなんじゃないかと思う。
甲斐も中々束縛激しいらしいし。
でも、二人を見てると、なんだか、心が落ち着かない。
甲斐に向けられる、○○の笑顔。
ちょっと前までは俺だったのになぁ。
なんて思った自分に、びっくりしてる俺。
それからというもの、どんな美人に言い寄られても、抱く気にもならねー。
腕組まれたり、ボディタッチされても、正直……気持ち悪い。
話す分にはいいんだよ、みんなと。
でも、明らかに下心見え見えな女子は、苦手だ。
○○と男、別れんかなぁ…
なんて思ってしまう俺は重症だ。
別れて、日が経つに連れ、○○の居ない日々が色が無くなっていく。
と、同時に、おれはそれだけ、○○に甘えてたんだと思い知らされる。
そんな日々を送って半年。
○○のこと諦める所か、思いが募ってどうしようも無い……
そんな時、口内を彷徨いてたら、中庭の隅で、喧嘩をする甲斐と○○がいた。
近くまで行き、話を聞いてると、私はダメなのに、なんであなたはいいの?意味わかんないんだけど!
そういや最近、2人でいる所みかけるの少なくなったし、甲斐の態度冷たくなってたよな…
言い合いは次第にヒートアップしていく。○○は我慢の限界のようだ。
○○「そんなの、束縛通り越して、支配じゃん、私は私、あなたの言う通りになると思ったら大間違いなんだから!!」
甲斐「あぁ?お前いつからそんなでかい口俺にきけるようになったんだ?あぁ?舐めてんの?お前と俺じゃ格がちがうんだよ。」
は?何それ……
甲斐「だいたいお前と付き合ったのも、ただの罰ゲーム。だけど、馬鹿みたいに、毎日手作り弁当つくったり、母親みたいな事して、俺の言うこと聞いて。昼飯代浮くし、ちょうど良かっただけ。」
○○「そ、そんな……」
甲斐「私はこんなにも尽くしたのにーって?キモっ!笑」
はぁ。耐えらんねー
💜「ちょっとさっきからお前らうるさいんだけど?喧嘩なら他所でやれよ。」
○○「……💜」
甲斐「いいとこに💜いんじゃん。お前もさ、なんで、こんなやつと付き合ってたの?笑。中々やらしてくんねーくせに、束縛ばっかで。」
💜「え?お前半年も付き合ってやってねーの?笑。だっせ(笑)」
甲斐「は?」
💜「お前こそ、付き合ってあげてたんじゃなく、付き合ってもらってたんじゃないの?(笑)」
甲斐「は?」
○○「……誰でもよかったの。ただ、なんてまで私💜に振られたんだろうって。知りたくて。だから、誰でもよかった…罰ゲームだろうがなんだろうが。でも、付き合いだして、思ったより優しくて。大事にされてるって……錯覚してた。ほんと、自分が情けない……泣」
甲斐「何それ(笑)誰がお前みたいなやつ…」
ボコッ!!👊🏻
甲斐「った!何すんだてめぇ💢」
💜「あ、すまね。つい。ムカついたから。」
甲斐「はぁ?💢💢」
💜「人を人として見てないやつが、○○の悪口言ってんじゃねーよ。こいつがどんだけ大事にしてくれた所で。お前みたいなやつにはわかんねーだろな!毎日の手作り弁当も、栄養バランス考え、彩りもよくて……飽きないようにって、たくさん工夫されてて……泣。」
甲斐「し、知るかよ、たのんでもねーし、そんなことされても、母親さぞゃあるまいしは 、それとも、奥さん気取り?そんなのまじ無理。」
○○「……そっか、ごめん、迷惑なんだ。いいよ、もうしないから。そんなつもりじゃなかったけど、そう捉えられるなら、仕方ないね。ごめんね……💜も、ありがと、庇ってくれて。」
感情がなくなったような声で淡々と話す○○。
甲斐「はぁ。せっかく、マドンナとデートする予定だったってのに、くだらねー話で台無しにされて。すげーイラつく。どう落とし前つけてくれんの?あぁ?お前のせいで俺の大事な時間潰されたんだけど?」
○○「…殴りたきゃいつもみたいに、殴れば?気が済むまで殴ればいい。」
え?いつもみたいに?は?何それ…
甲斐「くそ。なめてんじゃねーぞ!」
そう言って、甲斐は○○に殴りかかった。
おれは…申し訳ないが、証拠をとカメラを向けた。
一発👊パンチをくらい、○○はよろけ倒れ込む。
すると馬乗りになり、殴ろうとする甲斐。
○○は咄嗟に顔を腕でかくした。
甲斐「は?何防御してんの?お前が殴れったんだろ?防御すんなよ、あ?」
そう言って、また殴ろうとした甲斐を、おれは蹴り飛ばした。
○○「………え?」
飛ばされ、少し離れたところで、甲斐は、痛みに悶えていた。
💜「○○、警察いこ。証拠はそろったから。大丈夫。ごめんな、すぐ止めなくて……」
おれは震える○○を抱きしめそう言った。
騒で駆けつけた教師に、説明を催促された為、動画を店、俺が蹴り飛ばしたことも話した。今から警察に行くと伝えた。
先生は、おおごとにするなと言ったけど、おれは聞くつもりはなかった。
けど、○○が、警察行くのを拒んだ。