「」:八生 『』:静空
今回の話の目線:八生
結婚してから2ヶ月後の話、静空と昼飯を決めようとしてる時の話をする
「昼飯何が良い?」
『私ラーメン食いたいー』
「ラーメンか、いいよ〜」
『やったー!』
「味噌ラーメンか、塩ラーメンか」
『八生はどっちがいいの?』
「塩かな」
『珍しい、もしかして私が味噌食わないから?』
「んーそういうことではないかな」
『じゃあなんで味噌にしないの?』
「だって前にさ、琴野とラーメン食ってただろ?あの時にさ」
『あー、あん時は塩だったかな。美味かったんだよねぇ』
「めちゃくちゃ嬉しそうに食ってたじゃねぇかよ」
『??』
ラーメンの味決めるだけで前のことを思い出して嫉妬するとか…どんだけ束縛男なんだ?俺のバカ!
「嬉しそうに食っていて、琴野の腕やっぱ慣れてるねぇとか言ってただろ…なんかちょいちょい悔しくてさ」
『あーそゆこと?だけど八生も同じじゃん。前に有河ちゃんが買ってきたアイスを一緒に食いながら「美味いな〜、有河優しいな〜」ってさ、嬉しそうに言ってたじゃん。本気であれ嫉妬したんだからね!!』
確かに俺もそう言ってた…嫉妬に任せていてそんなこと全然忘れてた
「ごめん、変なこと言っちまったな」
『大丈夫だよ!私こそごめんね。だけど八生はずるい…琴野とのことは仕返して言うわけじゃないけど、やっぱずるい』
「そんなずるいか?」
『そうだよ。凄い拗ねてたし、凄い嫉妬したもん…私は八生のことが好きだし、あの時に気づいてほしかったの。』
「そ、そうだったのか」
『鈍感すぎ、バカ…でも大好き』
そんなこと言わないでくれ、我慢できなくなっちまう…そう言いそうになった、心の中で大好きだと言いつつ
「ありがと!そういえば、味はどっちがいいんだ?」
『味噌が良いな!』
「わかった!」
『んふふ、食べ終わった後…私を嫉妬させたこと謝ってもらうからね、まぁ味噌ラーメン美味かったら許しちゃう?かも!』
ずるいのは静空もなんだよな。だけどそこが可愛いし、好きだと思った。
そうして味噌ラーメンを作り始めた。