※本作品とご本人様達は一切関係ありません。
※検索避けのため伏せ字を使用しています。ご理解よろしくお願いします。
※本作品は時代パロとなっていますが、作者の個人解釈を含みます。
「 ci 」 『 syp 』
● syp side
父 『 あれが金星だよ 。
今の時間だと 『 宵の明星 』
とも言うんだよ 。 』
『 へ ー … 綺麗だね 。 』
父 『 金星の星言葉を知ってるかい ? 』
『 ほしことば ? 』
父 『 そう 。
星が意味する言葉だよ 。
金星の星言葉はね 、
『 愛と調和 』 だよ 。 』
『 … ?? 』
父 『 はは 、 笑
sypにはまだ難しいか ー 。
『 自分が大切だと思ったひとは
大切にしなさい 』 という意味だと
父さんは思うな ー … 。 』
『 俺が大切だと思った人 ? 』
父 『 そうさ 。
今はまだわからないかもだけど
いつかわかる日が来るさ 。 』
『 ん ー … 好きな人のこと ?
俺いないよ ? 』
父 『 大切な人は恋人でも 、
友達でもいいんだ 。
生きてくれてるだけで嬉しいと思う人だ 。
父さんは 、 母さんがそうだな ー 。
だからsyp 。
そう思う人がいたら 、
何があっても味方でいてあげなさい 。
父さんとの約束 。
できるか ? 』
『 できる !! 』
″ パチ ″
″ ムク ″
『 … は ー … 。
できてないやん … 。 』
父さんが死んでから3ヶ月 。
ずっと 、 小さい頃の父を夢に見る 。
外はまだ暗い 。
でも、 こうなってしまうと
目が覚めてしまう 。
少し 、 歩こうと思い 、
外に出る 。
まだ肌寒いが 、
生えている桜の木は芽を出そうとしている 。
空は黒く 、 青い 。
そんな空に1つの星が見えた 。
『 あ … 金星 … 。 』
愛と調和 。
大切な人は大切にしろ 。
父さんとの約束 。
俺の大切な人 。
そう考えたときにciの顔が思い浮かぶ 。
… ci 、助けに行かなきゃだけど 、
もう3ヶ月 。
何もやる気が起きなく 、
何も行動できなかった 。
これでciが死んだら … 。
いや 、 やめよう 。
『 あいつの家庭事情 』 や 。
俺が首を突っ込んじゃいけない 。
そう 『 言い聞かせた 』 。
『 … ?? 』
家に戻ろうとした時 、
ふとある民家から出てくる行列が
目に留まる 。
みんな派手に着飾っている 。
お祭りか ?
いや 、 こんなに早くから … 。
『 … !! 』
お祭りじゃない … !!
あの民家はciの家や !
この時期 、 春になる前 。
晩春の季節やった 。
ciの姉ちゃんが行ったのは … !!!
ci 、 死ぬん 、 ?
そんなの … 嫌や … !!
『 ci … !! 』
俺はその行列に向かって
走り出した 。
● ci side
姉ちゃんに 、 謝りたい 。
俺のせいで 、 ごめんなさいって 。
姉ちゃんは 、 本当は 、
贄の役目なんてなかったらしい 。
でも 、 俺が幼いし 、
勉強が出来なかったから 、
代わりに姉ちゃんが行った 。
母さんと父さんが言ってたんだ 。
sypも役目果たすの頑張ってって 。
あの何もない部屋に3ヶ月 。
母さんが聖書を持ってきてくれた 。
俺が今こんなに辛いのは 、
姉ちゃんを代わりに行かせた罰らしい 。
教祖様が言ってった 。
でも 、 俺が毎日祈れば
許しを貰えるらしい 。
だから 、 毎日祈った 。
母さんも一緒に祈ってくれた 。
そして 、 今日 。
神様から許しが出たと教祖様が
おっしゃったので
神様のところに行く 。
母 「 いってらっしゃい 、 ci 。
お役目 、 ちゃんと果たしてね 。 」
父 「 星浦家の名に恥じぬようにな 。」
「 はい 、 行ってきます 。 」
儀式用の着物を身に包み 、
召使と寺の者たちに囲まれて 、
星の谷へ向かう 。
星の谷は
神様が住んでいる所 。
村の皆も 、 俺を拝んでいる 。
?? 「 — っの !
ち —— !! 」
何か聞こえる 。
誰か 、 俺の名前 …
『 ciッ !! 』
「 … syp !? 」
″ ドンッ ″
走ってきたsypが
そのままの勢いで俺にぶつかる 。
俺の体が地面につき 、
俺の体の上にsypがおる 。
召使 「 ci様 !?
あいつを取り押さえろ !! 」
召使達や 、
寺の者達 、
村の者までsypに群がる 。
『 ciッ !! 逃げようッ … ! 』
「 え 、 あ … 」
sypがあっという間に
みんなに押さえられる 。
『 クソッ … 離せよッ !! 』
「 s 、 syp … 」
召使 「 ci様 、 大丈夫ですか ?
早く行きましょう 。 」
「 あ 、 う 、 うん … 」
『 ci … !? 』
「 ごめん 、 syp … 。
俺 、 神様んとこ行って 罪償わな … 」
『 は … ? 何言って 』
「 … 今までありがと 。 」
そして俺は
取り押さえられてるsypを置いて 、
星の谷へ向かう 。
召使 「 ご立派です 、 ci様 。 」
「 … 」
そこからは静かに 、
星の谷へ向かった 。
そして 、 遂に 、
谷の手前へ 。
召使 「 いってらっしゃいませ 、 ci様 。 」
谷は 、
底が見えないほど暗く 、
吸い込まれそうなほど黒かった 。
ここに 、 姉ちゃんも … 。
後ろには召使と寺の者達が
頭を下げている 。
「 … 」
一歩 、 一歩 、
ゆっくり進んでいく 。
「 … ! 」
裾から見えた草履 。
この草履 、 確かsypに直してもらったやつや 。
自分から突き放したんや 。
いないのは分かってる 。
でも 、 sypなら … 。
その思考がよぎり 、
少し振り返ろうとした時 。
『 ciッ !! 』
「 … !? 」
髪は乱れ 、
着物も乱れ 、
顔には殴られた後があるsypがいた 。
『 神なんておらへんからッ …
お前何も悪いことしてへんからッ …
戻ってこい !! 』
召使 「 あいつッ 、 どこからッ !? 」
「 ッ … 」
「 syp … 助けてッ … 」
『 … ! こっちこい !! 』
俺はsypのいる方に走った 。
召使 「 ci様 !?!? 」
困惑する召使いの横も 、
止めようとする寺の奴らの横も 、
谷から一刻も離れるために 、
すり抜けていく 。
″ ギュ ″
走ってきた俺を抱きしめてくれるsyp 。
『 ごめん 、 助けれなくて 。
お前は頑張ったよ 。 』
「うぅ…sypぃ …」 ″ ポロポロ ″
召使 「 ci様 ! お離れください !! 」
召使達は 、
俺とsypがくってついてるせいで
sypに容易に攻撃できなくなった 。
『 … 逃げよう ? 』
「 … うん !! 」
気付いたら最終話近いかもです…😅
気合い入れてきましょー💪
『せんたくばさみのリクエスト部屋』 ⇨ リクエスト 、 受付中 。
コメント
10件
見るの遅くなってしまった、、! 新作ありがとうございます!今回もめちゃ面白かったです✨️
ほんとに好きです…😭 毎度思うんですけど、せんたくばさみさん世界観を作るの上手いなって… shpくんとciさんのキャラの魅せ方がほんとに好きです😭(二回目) 続き待ってます…!
すみません 時間ないんでこれだけでも 最高です !!