いつも通り電車に乗る。
いつもなら、この後に友達と会ってバカ話。
でも今日はそう上手くはいかない。
仲直りをしようと思う。
そう思って友達のが居る所へ向かう。
「おはよ!!あのさ──」
『昨日ごめんね』そう言おうと思ったが、
なぜか目を逸らされた。
もしかして無視された?
なんで、たった1回の誤ちだけで
無視されなくちゃいけないの?
気づいたら私は、
さっき座っていた場所に戻っていた。
その時、
「凪沙、おはよ」
と朔が声をかけてきた。
「おはよ」
そう私が返すと
「なんか元気無くない?」
と言う。
「そうかな?いつも通りだと思うけど」
あははと笑って答えたが、
上手く笑えていただろうか。
てか…
「髪の毛、切ったんだ?」
「うん、どう?」
「かっこいいよ」
そう私が言うと『そうかな』と照れくさそうに
笑った。
昨日言ったばっかなのに…。
帰り際に『かっこいい』って言ったのが
刺さったのかな?
だとしたら可愛いんだけど…。
それより仲直りどうしよう..。
「凪沙?降りないの?」
「1年生でサボりは流石に図々しいんじゃない?」
そう耳元で言われ、ハッとする。
「もう着いてたの!?」
「さっきからそうだって言ってんじゃん」
「先行ってても良かったのに」
「どうせ同じクラスなんだから」
「凪沙、やっぱり変だよ」
「気のせいじゃない?」
「俺に会う前になんかあったん──」
「だから何でもないってば!!」
『言いすぎた』そう思った時には、
遅かったようだ。
気づいたら朔は電車を降りていた。
もしかして朔のこと傷つけた?
どうしよう…。
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