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教室はいつも通りの雰囲気。
だけど、友達の視線、朔の雰囲気。
全てがいつもと違った。
しかも朔の机の周りには女子達が沢山居た。
きっと髪を切ったことにより、
イケメンだということが
周りに広まったんだと思う。
だって
『無田くんってあんなにイケメンだったんだ』
とか
『私狙っちゃおうかな』
とか聞こえてくるし。
私、本当に一人ぼっちになっちゃった?
この授業終わったら休み時間。
でも、朔とは食べれない。
だって気まずいし…。
でも、
私のせいだから私が謝らないといけない。
本当にどうしよう…。
「南!この問題解いてみろ!」
「ぇ?」
そう声を零しながら席を立つ。
全く聞いてなかった。
どこのページの問題だろうか。
「分かりません」
そう私が言うとクスクスと笑い声が聞こえた。
笑い声の犯人は、友達だった。
「次、隣行って無田」
「53」
「はい正解」
「南も無田を見習って勉強──」
「先生」
「お、なんだ?」
「具合悪いので保健室行ってもいいですか?」
「あ、あぁ..行ってきていいぞ」
「ありがとうございます」
そう言って私は教室を後にした。
そんなの嘘に決まってる。
具合悪いんじゃなくて、
ただあの空間に居るのが嫌だったから。
でも、こんなのただのサボりに決まってる。
「凪沙、サボるのはダメなんじゃない?」