ねぇ。もう謝らないでよ。お願い。俺も辛い。俺が辛い。
「おい。蕗亜。」
っと。誰だっけ。あ、前に山ちゃんに見つかったら〜とか言ってた塩野郎だ。
「んだよ。」
「お前そんな奴らとつるんでんのwお前も落ちたなw相手。しろよ」
あ゛ぁ?んだこいつ。むかつく。死ねばいいのに。いや、殺したい。
「殺してやるよ」
「かはっ」あらゆるところから血が垂れ流れている。
傷口がグロい
「で、まだやんの?」
俺はそいつに語りかけた。
「殺るに…決まって…げほっっ!」
無理みたいだな。
「お前もぼっち生活抜け出したらどうだ。”元”くそ真面目くん」
煽り倒してやった。でもいいんだ。これが俺のスタイル。
「いって!」
「もう、動かないでよ…。消毒できないでしょ」
ハルはお人好しすぎる
「自分でやるし、そもそも消毒なんていらねぇよ!唾つけときゃ治る!」
「そんなこと言って本当は消毒痛いの嫌なんでしょ。どーせね」
「ちげーよ!」
「俺がいる必要あるか。」
ユキが言った。俺だってお前のいる意味知りてぇけどな。
「うーん…なんとなく?やっぱつるんでるしさ」
でたよ。ハルのよく分からない理屈。どーゆー事だっての。ユキだって困って…
「まぁ、そうか」
「お前馬鹿か。」やっべ☆口滑った☆
「お前の方が馬鹿だけどな。」
「はぁ゛?ふざけんな!ハルのよくわからねぇ理屈で納得するやつがあるかっての!」
「蕗亜。そんなこと思ってたんだ…」
「あぁー!うそうそ!泣くなー」
「泣かないし!(半泣き)」
よくいうよ。
といつもこんな感じでいるんだが。
「あのねぇ__くん。高校どうするつもり?」
「だから!行かねぇって!」
いちいちうるっせぇ担任だよ。ちったぁ、黙れ!
「そんなこと言っててもね、困るのは君なんだよぉ?」
「就職とか?てきとーにやっとけばなんとかなるんだよ。」
「…うーん。1回お母さんに連絡を…」
「や、やめろ!母さんにだけは迷惑かけらんねぇんだよ!」
「ねぇ、ろあ!こんど、ろあの家行っていい?」
「え。あぁ、まぁ。大したものとかねーけど。」
「うん!ユキもいくよね!」
「え。別に。行きたくないし。」
「おっけー!ユキも行くんだね!じゃあ今日の放課後ここに集まってね!」
え。話聞けよ。何がおっけーなんだろ…
「おぉ……!」
ガチャ(ドア開ける音)
「ただいま。」
ドンッ(ぶつかる音)
「って…ちっ息子いんのかよ。」
家から出てきた男はそう言うなり舌打ちをしながら去っていった。
「母さん!また男家に連れ込んだのかよ!」
「…あ、おかえり。蕗亜。」
「っ……!はぁ。うん。ただいま。今日友達連れてきてるから。もう男家に連れ込まないで…な。」
「うん。ごめんね。」
「謝んないで。じゃ2階行っとく。」
2階〜蕗亜の部屋〜
「だ、大丈夫?」
ハルは心配そうに俺の顔をのぞきこんだ。
「ん。いつもの事だから。ごめんな。」
「ううん。いいよ。全然。」
「ていうかほんとになんもないんだな」
「わりーかよ!…俺には喧嘩しかなかったんだよ。」
ダダダダダ(足音)
ガチャ(ドアの開く音)
「!?」
「ろあおにぃちゃん!」