🖤side
💙「だから嘘じゃないんだって!!!」
しょっぴーが力説していて、それを囲むメンバーの真ん中に、茶トラの猫が1匹。
スタジオに集まっていたメンバーの所に、しょっぴーが飛び込んできた。
阿部ちゃんと一緒に行こうとしたら急に倒れたと。
慌ててみんなで控室に戻ると阿部ちゃんはいなくて、代わりにこの猫がいた。
❤️「俺は翔太を信じる」
猫をじっと見ていた舘さんが言うと、しょっぴーは力が抜けたように舘さんに縋った。
❤️「ほらこの子、阿部のネックレスしてる」
🩷「ほんとだ!おいで、きみ阿部ちゃんなの?」
佐久間くんが呼ぶとすぐに近寄って膝に座る。
🩷「お利口さんだぁ」
💛「翔太、なんか変わった事なかったの?」
💙「別にないよ……」
控室は綺麗に整頓されていたし、しょっぴーが起きた時には阿部ちゃんは自分の使っていた机を整理していたという。
出る前に2人で忘れ物や落とし物がないか確認して、その時と何も変わっていないらしい。
ペットボトルくらいは捨ててあるけど、いつも控室に置かれているのと同じもの。
謎しかない。
かと言って収録も押しているし、とりあえず阿部ちゃんは体調不良ということにして俺たちは行く事にした。
🩷「休憩の時に見に来るから、ここでいい子にしててね」
一度切っていたエアコンをかけて、私物のブランケットやタオルを持ち寄ってとりあえずの場所を作ると素直にそこで丸くなる。
それを確認して、それぞれ控室を出る。
🖤「本当に、阿部ちゃんなの?」
1人残って、猫に話しかける。
猫はガラス玉みたいな綺麗な目をこちらに向け、ニャーと一声鳴く。
🖤「どうして……?」
答える人は、誰もいない。
岩本くんに行くよと声をかけられて、名残惜しくその場を離れた。
コメント
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ファンタジーきたあああああああ!!!嬉しい!!!楽しみっ