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この世の中には
合理的では解決できない謎がある
警察なども摩訶不思議に思う
でも俺は知っている
それをなんと言うのかも
どれだけ危険ということも
「はぁ”ッ…はぁ”ッ…!タッタッタッ!」
「このチーノッ!新しい依頼調査が貰ってきましたぁ”ッ~!バターン!」
ci「浩(ハオ)さぁ~…ん…?」
ci「あっれッ~?朝まで居たのになぁ”ッ…ポリポリ」
そこはとある人の書斎である
書斎の机の後ろからは光が入り込む
埃が日に当たり光っているのを見て
掃除しないといけないと溜息を着く
ci「浩さん今日もどこいってんねんッ…!」
俺の上司はとんでもない人だ
あることをきっかけに
助けて貰ったのはいいものの
とんでもない鬼上司である
ci「まあでもええわ!今日は餃子奢ってもらうって約束やったし~♪」
ci「掃除し~よっと♪」
ci「~~~♪」
プルル…プルル…
ci「?受話器から音出るなんて珍しい…スタスタ」
近づく度に音が大きくなるのがよくわかる
今となっては使わなくなった受話器が
不気味に見えてしまう
ci「ゴクッ…!」
その声は女にしては少し低く
男にしては高い声
後ろから高身長の人物が
靴音を立てながら歩いてくる
「全く…その受話器は怪異専用の電話だと言ったろう…カツカツ…」
ci「初耳ですけどぉッ?!」
「私の助手になる際の契約書にちゃんと説明は書いていたぞカツン…」
ci「てかどこ行ってたんですかッ!💢」
浩「何だ、お前は机にある置き手紙を読むことはないのか?」
ci「グルンッ!」
_シエール喫茶店にいる_
浩「はぁ~…駄犬を持つとこうも忙しいな…」
ci「貴方スマホ持ってますよねぇ”?ニコ」
ci「どこのおばあだよッ!ベシッ!」
浩「失敬な犬め…まあいい、依頼状は?」
ci「あ!そういえば!」
ci「なんか、公園に最近出た黒い化け物を退治して欲しいって言う依頼がほとんどです」
浩「どこの?」
ci「二丁目の古い花里公園ですね…ペラ…」
浩「…聞き取り調査をミミとやってこい、」
浩「ミミの鼻は駄犬の鼻よりよっぽど聞くしな…w」
ci「はいはいッ~!そうですねッ!」
ci「行くぞミミッ!バタンッ!」
ミミ「……バウ…」
浩「ミミ…今回も頼んだぞ…ナデ」
ミミ「タッタッタッ…」
浩「……クルッ…」
振り返れば不気味な受話器
見れば見るほど気味の悪いものだった
だが、女はそれにゆっくりと近づく
浩「ピタッ…」
浩「…ガチャッ……」
聞こえてくるのは
幼い幼女の可愛らしい声
浩「……お前だな?さっき電話をかけたのは…」
受話器『ねぇねぇえ、私の靴知らないのぉ?ジジッ…』
浩「…聞く相手を間違えてるぞ…このクソ怪異…ボッ!」
受話器越しに
何かおぞましい物が動いているのがわかる
燃える音と共に
受話器『熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いジジッ…ジッ…』
受話器『たすけ』
浩「……ガチャン…お前はもう人間じゃないんだよ」
浩「ただの化け物を救う良心なんて私には持ち合わせていないからね…カツカツ」
浩「さて…私も事情聴取に行くか…カツカツ」
無音が支配した部屋は
まるで別の空間のように思えた
ci「はぁ”ッ…はぁ”ッ…!」
ci「危うく893の人に殺されるとこやったッ…」
ミミ「…バウ…」
ci「てかッ!浩さんいつくんのぉ”おおッ!」
*猿山 浩
*小埜寺 智乃(ci)
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