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その言葉が、やけに大事なものみたいに聞こえた。
ak「……うん」
答えると、彼は安心したように笑う。
pr「よかった」
街灯の光が横顔を照らしていて、なんだか直視できない。
付き合う前から知ってる顔のはずなのに、
今は全部が少し違って見えた。
彼は缶ジュースを両手で持ちながら、ちらっとこっちを見る。
pr「ていうか、お前さ」
ak「ん?」
pr「付き合ったあと急に可愛く見えるん、なんなん?」
ak「は!?」
pr「いや前から可愛かったけど!」
ak「フォローになってない!」
慌てて言い直す彼に、思わず笑ってしまう。
pr「ほんまやって」
pr「笑う顔とか、前より意識してまう」
真っ直ぐ言われるたび、心臓が耐えられない。
ak「……そっちだって」
pr「え?」
ak「いつもより優しい顔してる」
言った瞬間、彼は固まった。
それから耳まで赤くして、勢いよく顔を逸らす。
pr「……無理」
pr「今日お前強すぎる」
ak「そっちが先に言ったんだけど」
pr「それでもや!」
二人でまた笑う。
その空気が心地よくて、帰る時間がどんどん惜しくなる。
しばらくして、彼がスマホを見て「あ」と声を漏らした。
pr「やば、ほんまに帰らな怒られる」
ak「もうこんな時間?」
pr「せやねん」
立ち上がると、彼は少し名残惜しそうにこちらを見た。
pr「……送ってく」
ak「いいよ、遠回りになるじゃん」
pr「恋人を送るんは普通やろ?」
どこか得意げな言い方に、また笑ってしまう。
ak「じゃあ、お願いしようかな」
pr「任しとき」
そう言って差し出された手を、今度は迷わず握った。
夜の道を、二人並んで歩いていく。
繋いだ手は少し熱くて、 でもその温度が、どうしようもなく嬉しかった。