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#恋愛
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「どうしよう!すっすいません!」
ジェニは咄嗟に謝った、そして自分がアイスカフェラテをぶちまかした相手が松下竜馬だと知って、さらに青ざめた
彼女と竜馬はとことん相性が悪いらしい、竜馬はジェニを見下ろし「またお前か」と顔に怒りを露にした
ジェニは数秒視線を彷徨わせ・・・それから引きつるように笑顔を見せた、そして手に持っていた自分のドリンクについたビショビショのナプキンを掲げて言った
「しゃ・・・社長・・・使います?」
.。. .。.:・
「大丈夫ですか?社長!」
「社長!!」
竜馬と一緒に入って来た重役達が慌てふためいている
「僕は・・・着替えてくるので、皆さんは気にしないでそのまま休憩してください・・・」
怒で声が震えている、竜馬は社員達を残して、立ち去るべく体の向きを変えてから、スタバの自動ドアをスタスタ通り過ぎて行った
「ちょっと待ってくださいっっ!社長!」
すかさずジェニも竜馬を追いかけて店を出た
「ジェニ!!」
その後を藤子も追いかけようと店を出た
「(バッタリ運命の出会い大作戦)は失敗みたいだね・・・」
ボソッと藤子の後ろから聞こえる声にハッとして振り返った、すると文也が紺色のスーツを着てる男性と立っていた、おそらく彼が「堀越君」なのだろう・・・今日の文也は水色のチェックのシャツにサンローランのネクタイをしていた
―ああ・・・オフィスで見る彼ってとっても素敵・・・って見とれてる場合じゃないのよ!―
「あ・・・あの、また後で連絡するわ!」
オーケーとばかりに文也が肩をすくめて両手の平を上に向けた、堀越君は笑いたいのを、なんだかこらえている感じだった
藤子は文也達を置いて店を出た、少し足早に二人を追いかけると、ズンズン歩く竜馬にジェニが追いついていた
「社長!!クリーニング代をお支払います!!請求書を回してください」
ズンズンと足を速めていた竜馬がピタリと止まり、踵を返してジェニをビシッと指さした
「いいか!!社長命令だ!半径1メートル以内僕に近づくな!君がいると、ろくなことに巻き込まれないっ!」
「じ・・・純粋な正当防衛よ!あなたは警告もなしに突然私の背後にいたんだから!」
くるりと踵を返し竜馬がまた歩いて行こうとする、その後をまたジェニが追いかける
「必ずクリーニング代をお支払いするわ!!ですから私を疫病神呼ばわりしたことを撤回してくださいっ!」
「着いてくるなと言ってるだろうっっ!ジャガーにアイスラテ!次はなんだ?階段の上から降ってくるのか?!」
「そして魂が入れ替わるの?それもいいわね!!私があなたになったら、この会社の規則を全部塗り替えてやるっっ!」
「そんなことは僕が絶対許さない!!(怒)」
「ちょ・・・ちょっとジェニ・・・」
藤子が追いかけているにもかかわらず、二人はギャーギャー言い争いをしながら風の様に去って行った
「え~と・・・」
藤子はどうしようかと思ったけど、とりあえず自分のオフィスへ戻ることにした
「おーい!藤子」
声のした方に振り返ると、営業部の三浦が近づいてくるのが見えた、彼が親指を立てて身振りで背後を示す
「ちょうどそこで、コーヒーまみれの社長と言い争いしてるジェニを見たよ、ジャガーがどうのとか、クリーニング代がどうのとか、怒鳴り合っていたんだが、なんのことだかさっぱり分からなかった」
不思議そうに三浦が肩をすくめてる
「いったい何があったんだ?」
「う~~~んそうね・・・まだわからないけど」
社長に喧々囂々と噛みつくジェニの頬はうっすらとピンクに染まっていた、藤子は笑みを浮かべた、ひょっとしたらジェニの(バッタリ運命の出会い大作戦)は必要ないのかもしれない
その時キンコン♪と藤子のスマホのLINEメッセージが鳴った
きっと文也だろうと、藤子は今見た光景を文也に教えようと画面を見た
「え・・・?」
藤子はその場に固まった
画面に映る『信二』からの未読メッセージ
―元気?―
.:・.。. .。.:・
コメント
1件
うわあ、もう最高のジェニと社長のバトル回でしたね!アイスカ♡♡♡テぶちまけからの「社長…使います?」って濡れたナプキン差し出すシーン、思わず声出して笑っちゃいました。あの空気読まなさ、ジェニらしさ全開で大好きです。 そして「ジャガーにアイスラテ!次は階段から降ってくるのか?」「魂が入れ替わるの?それもいいわね!」の掛け合い、テンポ良すぎて何度も読み返しちゃいました。藤子が「(バッタリ運命の出会い大作戦)は必要ないかも」って気づくところ、読者としても「確かに!」って膝を打ちました。 最後の信二からの「元気?」。これは不穏な空気…続きが気になって仕方ないです!