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な、なんで…?
なんでロボロが…?
さっき…帰ったやろ…
『なッなん…れッ』
こんな時でも人見知りがでて、噛んでしまった。
最後の最後まで締まらんな俺
……
このチビからどうしてこんな力でんだよ…(2回目)
おかしいやろ!?
てか…
いつもいつも行動は起こして喋らんのな!?
…なんか言えや。
いや、なんか言われても困るわ…
状況が状況やし…
「おい」
ビクッ
びっくりした…
「……死ぬなよ…」
「ほんまに…」
「頼むから…ッ」
「死なんッといてや…ッ」
『なんで…』
「……」
『なんでそんなに止めてくれんの…?』
俺はいつの間にか泣き出していた。
そんなに止められたら…
生きていたくなっちゃうかもしれへんやん。
死なせてくれよ…
もう辛いねん…ッ
「……」
「生きてればいつか良いことあるかもしれへんやろ」
……………
は?
『そんなん…ッ』
『そんなんあるわけッないやろッ!!』
あるんだとしたらさ…、
俺にその“いつか”はいつくんの?
『なかったから死ぬんやろ…!!』
「…………」
……………やべ…、
ついつい言ってもうた…
俺ほんとに終わったかも…
まぁ死ぬから関係ないか。
『……返せや』
…………そのカッターで俺は死ぬんや
とっとと返して欲しい。
「いや…だわ」
『は?』
「俺ほんとに綺麗事しか言えんけど…あんさんに生きてて欲しい… 」
『…………』
なんで俺にそこまでしてくれるん…?
ほんまに死にたくなくなるやん…
もういやや…ッ
「………これ」
…………?
そう言って差し出された手には、黄色くて可愛いロゴの入った紙袋が握られていた。
『…なん…や…これ、?』
「いいから受け取れや」
『…ありが、…………』
ありがとうと言おうとしたが、
何が入ってるか分からないので辞めた。
もしかしたらなにか怖いものかもしれない。
そんなこんなで恐怖を覚えながらも中身を見る。
中身をみた瞬間、自分の目が光るのを感じた。
それは俺が前に欲しいと思って見ていたドレスだった。
『な、なんやねんこれ!?』
思わず声が出る。
「あんさん前に物欲しそうに来れ見てたの思い出して今買ってきたんや。」
だから姿が無かったのかと納得する。
……しかけた。
『いやいやいや!!なんで俺に!?』
ほんとにここまでされる筋合いなどないのである。
「シャオロンに…生きててほしいから…」
……………。
覚えてたんや…名前。
今名前を呼んだのはきっと…俺があんなことを言ったからや。
誰も分からないと思っていたのに。
『ほんとになんやねんお前…。』
あ〜ぁ…
『死ぬ気失せたやん。どうしてくれるん』
「!!!」
「ほんまか!?」
なぜだかキラキラした目でこちらをみている。
なにがそんなに嬉しいのやら。
「なぁ、!それ着てみてや!!」
そうキラキラした目で俺に訴える。
やめてくれ…
『…………しゃーないな。』
実は内心ウッキウキだが、流石にこいつの前で着るのは躊躇う。
だがそんな目で訴えられてはしょうがない。
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「ええやん!!」
そう言ってより一層目を輝かさせるこいつ。
俺のこれを受け入れてくれる奴とか居たのかよ…
教室に鏡は無いので見てないのが残念だが、着ているだけで幸福感に全身を包まれた。
『………どーも』
一応お礼は言う。
『……………カッター返してくれへん?』
「……………」
「は!?」
そう言ってめちゃくちゃでかい声を出す。
うるせぇえええええええ…
先生来たらどうすんねん。
「死ぬ気失せたゆうたやん!!」
死ぬつもりがないのはガチだ。
『死なないわ』
だだ…
切れなくなるのは困る。
切り傷だらけの手には、まだまだ増えていくであろうものがあるのだ。
「…………腕見せろ」
………感が鋭いなぁ…
『………いやや』
「……………」
それで確信したのかやや強引に、それでも割れ物を触るかのように俺の腕をめくる。
抵抗はできなかった。
力強いんだよ………。
「……………ッ」
切り傷だらけの手を見て、非常に複雑な顔をした。
「……………………」
何も言わない。
………いつもそうやな。
まぁ、なんか言われても困るけど。
『……………帰るわ』
最後に迷ったが、言っておくことにした。
『ドレスありがと。』
俺はささっとドレスから制服に着替え、ドレスを畳んで置き教室を後にした。
そうして、聞こえないように呟いた。
『着られてすごい幸せやった。…………ありがと』
ロボロがなにか言いそうな気がしたので、早足で逃げた。
………カッター取り返せんかった。
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#2♡800!!非常にありがとうございます!!