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-凛side-
もうすぐ17時30分。
俺のバイトは今日、この時間に終わる。
さっき、島村柚菜の姉が迎えにきていた。
クラスメイトの、島村はるかだった。
降りる駅も一緒で、島村という苗字。
まさかとは思った。
見つかりたくなくて、玄関からの死角にいた。
柚「りんくん!宿題教えてくれてありがとう!また今度あそんでね」
凛「どういたしまして。気をつけてね」
ランドセルを背負って俺に声をかけてくる島村柚菜。
俺が答えると、すぐに玄関に走っていった。
それと同時に
結「凛くんそろそろあがっていいよ〜」
凛「…平山さん。名前で呼ばないでください」
結「はいはい帰る準備してねー残業禁止だから」
そう言われ、俺は帰り支度をする。
島村たちはその間に帰ったようだ。
明日から学校なので、スーパーに寄って買い物をして帰る予定だ。
凛「じゃ、お疲れ様です」
結「またねー、今週はずっと休みだよね?」
凛「はい、学校行事があるんで…すみません」
結「がんばってね〜お疲れ」
平山さんと最低限の会話をして荷物を持ち、靴を履く。
子どもたちから「凛くんばいばい」という声に手を振り、玄関を出る。
少し、寒い。
早く買い物して帰ろう。
…迂闊だった。
買い物をしていたら、島村柚菜に声をかけられてしまった。
柚菜は俺と島村を交互に見て不思議そうな顔をしている。
俺は知らない。…は通用しないか。
なら
凛「ごめん柚ちゃん。俺行くね」
さっさと帰るに限る。
柚菜のばいばーいという声が聞こえる。
はぁー。これからどうしよ…バイト…変えるか?