コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
・・・・・・・・
いつのまにか、家に着いていた。
柚菜と手を繋いでスーパーを出たことは覚えている。
が、帰り道の記憶がない。
…涼風くんのせいだ。
は「ただいま」
柚「ただいま〜!」
外はもう暗い。
明かりのついた玄関のドアに手をかけると鍵が開いている。
先にお母さんが帰ってきてたようだ。
母「おかえりー買い物ありがとう。今ごはん作ってるから手洗っちゃいなさいね。あとはるはお風呂掃除お願いしてもいい?」
は「はーい、柚菜手洗うよ」
お母さんに買ってきた買い物袋を渡して洗面所へ向かう。
柚菜はランドセルを置いてどたどたと洗面所に入ってきた。
柚「柚菜がさきー!」
は「はいはい、どうぞ〜」
私は風呂場で洗うか。
柚菜に洗面台を譲り、私はそのまま浴槽のシャワーで洗う。
ついでに掃除しよ。
ジャーーーーーー…
シャワーを流す音がバスルームに響く。
涼風くん..
柚菜に向けていた見たことのない微笑みを思い出し、胸にあたたかいものを感じた。
学童でなにしてたんだろう。
どういう関係なんだろう。
でもきっと…他の人に知られたくないよね。
何か訳があるんだろう…。
母「はるーー!ごはんできたよー!」
キッチンの方からお母さんの声が聞こえる。
は「はーい!今行くから」
私はキュッと蛇口を閉め、掃除を終えた浴槽を後にした。