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遥

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100 - お話-1-

♥

70

2025年02月24日

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・・・・・・・・



いつのまにか、家に着いていた。

柚菜と手を繋いでスーパーを出たことは覚えている。

が、帰り道の記憶がない。

…涼風くんのせいだ。


は「ただいま」

柚「ただいま〜!」


外はもう暗い。

明かりのついた玄関のドアに手をかけると鍵が開いている。

先にお母さんが帰ってきてたようだ。


母「おかえりー買い物ありがとう。今ごはん作ってるから手洗っちゃいなさいね。あとはるはお風呂掃除お願いしてもいい?」

は「はーい、柚菜手洗うよ」


お母さんに買ってきた買い物袋を渡して洗面所へ向かう。

柚菜はランドセルを置いてどたどたと洗面所に入ってきた。


柚「柚菜がさきー!」

は「はいはい、どうぞ〜」


私は風呂場で洗うか。

柚菜に洗面台を譲り、私はそのまま浴槽のシャワーで洗う。

ついでに掃除しよ。


ジャーーーーーー…


シャワーを流す音がバスルームに響く。


涼風くん..


柚菜に向けていた見たことのない微笑みを思い出し、胸にあたたかいものを感じた。


学童でなにしてたんだろう。

どういう関係なんだろう。


でもきっと…他の人に知られたくないよね。

何か訳があるんだろう…。


母「はるーー!ごはんできたよー!」


キッチンの方からお母さんの声が聞こえる。


は「はーい!今行くから」


私はキュッと蛇口を閉め、掃除を終えた浴槽を後にした。





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