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気づいたら私たちは友達から特別な存在になった。恋に落ちたんだ。
付き合っていた訳ではなかったけどすごく幸せで死んでもいいと思えた。
私とお前は気づいていて言わなかっただけでお互いのことが好きだった。
お前は私と目が合うといつも眩しい笑顔で微笑んでた。
私の家庭は少し複雑で私には両親がいなかった。
何故かは分からない。
私は生まれてすぐに血の繋がりなんかないのではないと思うほどの遠い遠い親戚の叔父に預けられた。
だから自分の産まれた日と自分の苗字さえ分からない。
これを他の誰かに話したことはなかった。
だって他の誰かにとったらこの話はどうでもいいことだから。
でも、でもお前にならほんとのことを本音を言うことができると思った。
だからこのことを話した。
いつもふざけて笑っているお前とは思えないほど真剣な顔で話を聞いてくれた。
そしてこの話が終わったあと口を開いた。
「俺の家もちょっと複雑でさ。お父さんがいないんだよね。お母さんはキャバやっててあんまり家帰ってこないし。」私は黙ってしまった。
だけどお前はすぐ少しにこっと笑って
「あ でもご飯とかのお金は置いてってくれるから大丈夫だよ。少しだけど」私は困ったように笑うしか無かった。
ハッピーエンドとは言えるか分からないけど少なくとも私は幸せだった。
そんな私たちの物語。