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#恋愛
ばたっちゅ
20,605
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meyu0530
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その夜。箱根でのフォトウェディングで想像以上に疲労を感じていた私たちは、普段より早い時間にベッドへと潜り込んだ。
伊織さんとしてはホテルに泊まりたかったようだが、あいにく明日はお互いに仕事がある。早めに入ったベッドの中で体を寄せ合いながら、伊織さんはおもむろに口を開いた。
「前にも話したけど……背中の痕、俺に治療させてくれないかな。完全に元通りっていうのは無理でも、今より目立たなくすることはできるかもしれないから」
出会ったときに、言われた言葉。あの時は単純に、彼に痕を見せることに躊躇われたのもあるし、今まで治療してきての結果なのだから半ば諦めていた自分がいた。
今なら恥ずかしさもなく見せられるが――
「……ありがとう。でも、大丈夫。もう気にしないから」
「本当に?」
綺麗さっぱり元通りになるならば、願ったり叶ったりだ。でも、そうはいかない。
ならば、背負っていくしかないのだ。
「前に言ってくれたでしょう? この傷も愛しいって。伊織さんがそう言ってくれるなら、このままでもいいのかなって思えたの」
あの言葉は、きっと建前じゃない。何の根拠もないけれど。
それに、これは結果論でしかないが、今の私たちを繋いだものだから。
「あと、伊織さんにしか見せないしね」
「ああ、見せられたら困るな」
そう言って私を抱き寄せると、服の上から伊織さんの手が背中をなぞった。くすぐったいような、気持ちが良いような感覚に身を捩ると、至近距離で視線が絡んだ。
言葉もなく唇を合わせる。音を立てながら啄むようにキスを重ねていくと、舌先でちろりと唇を舐めとられた。キャンディーを舐めるかのような彼の舌に、自分からも絡めてみるが、浅いところで舌先が遊ぶだけ。なかなか深くならないキスは、焦らされているよう。
「……意地悪」
「どうかした?」
「……もっと、したい」
伊織さんのシャツを掴み、再び唇を寄せる。今度はしっかりと応えてくれて、すぐに熱い舌を差し込まれた。
唇の裏側をなぞって、歯列を辿り、口蓋を満遍なく侵していく。喉にまで届いてしまいそうなキスに酔いしれて――体に触れられてもいないのに、股の間にじんわりと熱いものを感じ、無意識に太腿をこすり合わせた。
「っ……」
伊織さんが目ざとく私の太腿に触れると、ゆっくりと撫でまわす。
キスだけでこんなに感じてるなんて、恥ずかしい……。
そう思ったのも束の間、腰を引き寄せられ、さらに密着した部分に硬いものが触れた。
「あ……」
触れたのは紛れもなく伊織さんの熱い塊で、彼も感じてくれているのだと思うと、どうしようもなく体の奥が疼いた。
「キスだけで十分?」
合わせていた伊織さんの唇が頬を辿り、耳元へ近づくと、吐息とともに彼が呟く。
ゾワゾワとした痺れが体を走っていき、お腹の辺りがきゅんとした。
「……足りない」
「うん、俺も。もっと緋真に触れていたい」
「ひゃっ……」
耳朶を食まれ、ざらりとした舌で舐め回す。耳輪をなぞって、耳の奥へ舌先を押し込んで……指先で反対の耳を弄ばれると、触覚と聴覚を同時に刺激されて麻痺してしまいそうだ。
十分に私の耳で遊んだ手は、引き寄せられるように下へと降りていく。するりと服の中へと侵入すると、すぐに膨らみをとらえ揉みしだかれた。
邪魔だったのか、パジャマの上を脱がし、すぐに下着も剥ぎ取られてしまう。伊織さんも自ら上裸になると、露になった丘陵に口づけをされた。
優しく揉まれては、舌先で舐めて、たまに甘く噛まれて。柔らかな頂が、もっと触ってと言わんばかりに主張し始める。
そうしているうちに、既に潤っていた蜜口からとろりと粘液がこぼれ落ち、股を擦り合わせた。
「……もう触ってほしいの?」
「っ、あっ……」
僅かな動きも見逃さず、伊織さんが下肢へと手を伸ばす。布越しに触れられると、それだけでべとりとクロッチ部分が張り付き居心地が悪い。
「これじゃあ汚しちゃうから、脱いじゃおうか」
あっさりとショーツごと脱がされると、股の間を冷たい空気がすり抜けた。熱が冷める前に伊織さんの手が直に触れ、無意識に腰を引く。
「逃げないで。良くしてあげるから」
くちゅりと音を立てて、指先を滑らせて……溢れた蜜を指に絡めながら全体を慣らしていく。
良くしてあげる、と言ったのに、さわさわと撫でるだけの指がもどかしい。
「あ、あの……」
「うん、どうかした?」
つい声をかければ、伊織さんがやや悪戯に口角を緩める。
ああ、わざとなんだ。焦らして私から伊織さんを求めるように。
普段の彼はとても優しいのに、たまに悪戯な顔をする。自ら求めるのは恥ずかしいけれど、その時の伊織さんの顔は好きだったりもする。
「……触ってほしい」
「もう触ってるよ」
「違くて……な、中も……」
はっきりと口にすれば、羞恥で頰が熱くなる。視線を逸らせば、伊織さんはクスリと笑みをこぼした。
「本当、緋真って素直で可愛い」
言いながら蜜口にしなやかな指が埋まると、じわじわと私の中を探索し始めた。
「……これじゃあ濡れすぎて一本じゃ足りないかな。すぐ抜けそうだ」
「えっ? ぁ、んっ!」
引き抜かれた指は、すぐに太さを倍増して戻ってくる。やがてイイところを見つけると、ぐちゅぐちゅと突き上げ始めた。
「やぁ、んっ、ぁぁっ……」
中で繰り返し突き上げる指と、親指で外の核を刺激されると、はしたない声と共に腰が浮いた。
「俺の指でそんなに感じてるんだ」
先ほどよりも、手の動きが速まっていく。体を重ねるほど癖になってしまった快感が込み上げてきて、彼の腕をきつく掴んだ。
気持ち良くて、何も考えられない。ギリギリまで耐えていると、伊織さんが空いた手で再び私の胸に触れ、頂きを摘まみ上げた。
「あ、ああっ」
敏感なところを一気に刺激された体は、いとも簡単に最初の絶頂を迎える。締まった蜜壺から、糸を引いて指が引き抜かれると、彼はその指を丁寧に舐めとった。
「緋真の味がする」
「やめ、て、恥ずかしいから……」
「これからもっと、恥ずかしいことするのに?」
彼は自身のズボンを脱ぎ、すでに膨張した剛直が姿を現す。青筋が立って、何だか今日はいつもより大きい気がする。
今から目の前の彼の分身を飲み込むのかと思うと、ごくりと生唾を飲んだ。
もう、私はいつからこんなに変態になったの……。
「……ちょっと待って」
そう言って、伊織さんがベッドサイドのボックスへと手を伸ばす。そこに入っているものがすぐにわかり、反射的に彼の腕を制していた。
「緋真……?」
「つ、付けないで……」
「え……」
取り出そうとしたのは、もちろん避妊具だ。
結局、私たちは今後の家族計画について話せていなかった。だから、伊織さんも付けてくれていたのだろう。
だけど――
「伊織さんがいいなら、そのままほしい……」
結婚したからという義務的なものじゃなくて、伊織さんだからしたいのだ。
この人の遺伝子がほしいと思うほどに、愛おしくて仕方がない。
「また恥ずかしいこと言わせちゃったな」
「そんなこと……」
「……うん。俺も緋真の中に全部出したい」
「っ……」
明け透けな物言いをされてもなお、子宮がきゅんとする。これが本能的な反応かもしれない。
「あと先に言っておく。今日は、余裕ないかも」
「わっ……」
このまま挿入されるかと思いきや、ぐるりと反転させられる。柔らかいベッドにうつ伏せの状態で沈み込むと、その上から伊織さんが体を重ねた。
コメント
1件
わあっ、もうもう…すごくドキドキしちゃった…🥺💕 緋真さんが背中の傷を「このままでもいい」って受け入れて、しかも「伊織さんにしか見せない」って言うところ、重みがあってすごく印象的だった。自分をそのまま愛してくれる人がいるって、こんなにも強くなれるんだなあって思ったよ。 それからの二人の距離の詰め方が、言葉よりもずっと雄弁で…「付けないで」って望む緋真さんの決意が、とても尊くて切なかったです🌙