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神席勝ち取ったり〜〜☆
『いやぁ、この運をガチャでも是非生かしたいものだな……』
「いや、何言ってんの」
前の席は……ああ、男子かぁ
横の席は、
ああ、男子かぁ……
OK、なるほど。把握。
そんなこんなで昼休み。
隣の男子の席を借りて佐藤氏と一緒にお弁当☆
「ほんと、美貴って三次元の男興味無いよね……」
『そうだね、なんか推せる要素があれば全然興味持つんだけどな〜』
「ん〜……例えば?」
『ん〜……学校では超陰キャコミュ障だけどプライベートではピアスバチバチで服装も佐藤氏みたいにイケメンとか……』
「いねぇわそんな奴ww」
『超絶イケメンイケボで恋愛経験めっちゃ積んでそうでいつも女の子周りに連れてる学校の王子様は実は私が初カノで……』
「いや、そんな学園ドラマないからw
もっと現実的にさ……」
現実的……かぁ。
別に現実に不満がある訳では無い
三次元には顔のいい人間もいるし
イケボってだけで人気の配信者さんや
ゲームが上手いから、
カワボだから、イケボだから、でモテるゲーム界隈だってある
うーん。
けどそれはネットの話だよね
この学校の中で探すってことかぁ
……なかなか難しい
「めっちゃ考えんじゃんww」
『……ゲームが上手い人?』
「急にハードル下がるなw」
『大人しそうな見た目なのに、超運動神経良くて部活では汗が滴るいい男とか?』
「ううん、なんかいそうだなw」
『高身長イケメンイケボなのに天然でドジでちょっと残念な人』
「なんかそんなやつこの前美貴にアニメ見せてもらったよなw」
クールドジ男子ね←
『身長はまあ低い方だけど包容力があって頼りになる人?』
「……めっちゃ出てきたね」
『だね……冷静に考えてみた』
そんなたわいも無い話を____
佐藤氏としていた時
ふと
前に座っていた
男子の
携帯画面が目に入った____
それは____
『ああああああああああ!!!!!』
前の男子は
びっくりしてビクッと背中を揺らす___
私は
席を立つと
その男子に話しかける
『それ!めっちゃ面白いよね!!!
やってる人学校で初めて出会えた〜嬉しい〜!』
話しかけられると思っていなかったのか
私を驚いた顔で見つめ
「そう……なんだ」
とだけ答える
『え!待ってこのクエストクリアできたの!?
このクエスト全然キャラ貧でクリアできなくてさ……よかったら手伝ってほしい!!』
私は同じゲームをしている人に出会えたのが嬉しくて嬉しくて____
「あ……うん……いいけど……」
普段私は____
男子との距離感がコスプレ界隈でカメラマンさん(男)やレイヤーさん(男)と関わることが多く
距離が近いのは
一般の男子には
「ちょっと待って……///」
『へ……?』
前の席の、
髪型は普通の男子よりかは長く
金髪が色落ちしたプリンのような髪色の
『なんで、顔赤い……?』
顔を真っ赤に染め
「……近い///」
そう言って私を見つめる猫目のあなたは____
とても____
見つめられた時
その瞳に吸い込まれる。
時間が止まったような気がした。