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#普通
野々さくら
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ありあ
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茜は信愛の言葉を聞いた瞬間、思わず眉をひそめた。
「は?信愛?急に何言い出してんの?」
信愛は何も答えず、静かに俯いた。
さくらも戸惑いを隠せない。
「そうだよ。自分から取り憑けなんて
いくらなんでも無茶でしょ?」
しばらく沈黙が流れたあと、信愛はゆっくりと顔を上げる。
「私が千歳さんを目視できないのは
私の霊気が千歳さんの霊気より少ないから」
一同は黙って信愛の言葉に耳を傾ける。
「だったら、その霊気の量を
佳苗に憑依してもらう事で底上げすればいい」
誰も思いつかなかった発想だった。
「そうすれば、私にも千歳さんが視えるかもしれない」
そして、小さく息をついた。
「そうすれば千歳さんと話せるかも」
茜はすぐに首を振る。
「だからそれは、佳苗に頼んで代わりに──」
しかし、信愛はその言葉を静かに遮った。
「それじゃダメなの」
「なんでダメなの?」
茜が聞き返す。
信愛はまっすぐ前を見据えながら答えた。
「ちゃんと千歳さんの目を見て話したい」
その言葉には、誰にも譲れない強い意志が込められていた。
焔垂は信愛を見つめ、小さく呟く。
「白縫さん・・・」
さくらもまだ心配そうな表情を浮かべる。
「でも、自分から霊に取り憑かれにいかなくても」
信愛は静かに首を横へ振った。
「千歳さんを目視できない私には、この方法しかない」
そう言うと、佳苗へ優しく微笑みかける。
「佳苗・・・お願いできる?」
佳苗は困ったように目を伏せた。
その表情からは乗り気ではないことが伝わってくる。
「だって私・・・さくらに取り憑いた時
さくらに迷惑かけちゃったんだよね?」
以前の出来事を思い出し、佳苗の声は小さく震える。
「信愛にまで迷惑かけたくないよ・・・」
「佳苗・・・」
さくらも思わず佳苗の名を呼ぶ。
信愛は安心させるように笑みを浮かべた。
「大丈夫!」
その一言には不思議と人を安心させる力があった。
「もし危険だと思ったら、私は自分でなんとか出来るから」
佳苗は不安そうに見上げる。
「本当に?」
信愛は力強く頷き、優しく微笑む
「うん!嘘はつかない!私を信じて佳苗」
佳苗はしばらく黙って信愛を見つめていた。
やがて小さく息を吸い、覚悟を決める。
「わ、わかった・・・」
佳苗はゆっくりと信愛へ歩み寄る。
そして、そっと抱きつこうとしたその時。
「ちょっと信愛!それ待った!」
茜が声を張り上げてそれを静止する。
「なに?」
首を傾げる信愛に茜は
「いや、今昼休みでしょ?
信愛・・佳苗に取り憑かれたまま
午後の授業受けるつもり?」
「あ・・・そっか」
茜の言葉に我に返った信愛は、恥ずかしそうに頬を桜色に染める。
「え?それ考えてなかったのかよ・・・」
焔垂が目を見開いて絶句し
「いやいや、いくらなんでも先走りすぎでしよ」
さくらがやれやれと言った感じで苦笑いする。
「あはは・・考えてなかった」
「信愛はどうやら、一回熱くなると
周りが見えなくなる性格っぽいね」
茜は腕を組み、何度も頷きならが言う。
「いやぁ〜・・あはは、自分でもこの性格
治さなきゃって思ってるんだけどね」
「いや、自覚あんのかよ!
ならもっと慎重になるべきだろ!」
焔垂の鋭いツッコミに、教室は一瞬静まり返ったあと、小さな笑いに包まれる。
信愛は頭を掻きながら照れ笑いを浮かべた。
「うぅ・・ごもっともです」
「佳苗に取り憑いてもらうんなら
せめて放課後だよね〜♬」
茜はニヤニヤしながら信愛に肩を寄せる。
「まぁ、確かに茜の言う事ももっともだな
やるんなら今日の放課後だな」
「そうだよね・・・なら佳苗?ごめんなんだけど
また放課後くらいに来てくれるかな?」
「信愛のお母さんに、1日に何回も来るのは禁止
って言われてるけど?大丈夫なの?」
佳苗の言葉に信愛は思い出したように「あ!」と声を上げると
「うー・・・ん」と頭を悩ませる。
一呼吸置いた後に「ならお母さんには内緒で」と小声で佳苗に耳打ちする。
「わかった♬ナイショ♬えへへ♬」
佳苗は満面の笑みで口の前に人差し指を立てる。
その可愛さに皆が悶絶する。
それから一同は放課後、再び合流し、古海商店街近くの公園に向かうのだった。
コメント
1件
うわああ今週も胸熱すぎた……!😭💕✨ 信愛ちゃんが「ちゃんと千歳さんの目を見て話したい」って言ったところ、マジでグッときたよ…!! 確かに危ない方法だけど、それだけの覚悟と想いが伝わってきて、応援したくなっちゃう…! しかも「お母さんには内緒ね♡」って佳苗ちゃんとの秘密の約束、可愛すぎて悶絶した…!📛💥 放課後どうなるか、次が待ちきれないよ〜!