第一章 『日帝編』
アメリカ「日帝chan!こっち来いよ〜!」
日帝「はぁ……」
最近米国との絡みが増えた気がする。
別に特別何かをした訳では無いがな。あいつの方から誘ってくるんだ。
俺たち元は敵同士だったと言うのに…。
アメリカ「ここのソフトクリーム美味くてさ〜!これ食べてみろって!」
そう言って俺の前に購入したばかりのアイスを出してくる。
日帝「俺は今腹が減ってないからいらない。一人で食え」
アメリカ「えぇ〜。まじで美味いのに〜…。」
日帝「……最近何故そんなに付きまとってくるんだ」
アメリカ「うぅ〜ん?日帝chanのことが好きだから!笑」
日帝「何馬鹿なことを…。冗談は求めていない」
アメリカ「冗談じゃないんだけどな…((ボソッ」
日帝「?何だ?」
アメリカ「…何でもない!」
日帝「…そうか」
そうやってよくお前は辛そうな顔をする。
気になるが人の心に勝手に踏み入ってはならない。
だから俺は今日もわからないんだ。
お前がそんな顔をすること。付きまとう理由。
日帝「…そう言えば、お前仕事してる姿を見たことないが大丈夫なのか?」
アメリカ「大丈夫だ!俺んとこの部下は優秀だからな!」
日帝「いや人任せにするなよ…クズだな」
アメリカ「ちょっと心外だって!?これでも人望ある方だからな!?」
日帝「嘘つきの顔してるから嘘だな」
アメリカ「いや理不尽!?」
それでもなんやかんや平和に過ごしている。
…すごく幸せなんだ。壊されたくない。
「あーっ!アメリカさん!l
日帝「ん?なんかお前を呼ぶ声が」
アメリカ「んー?誰だ?」
その姿は日本だった。
日本「ちょっと仕事溜まってますよ!部下さんたちも困ってます」
アメリカ「えぇー。俺なしでも出来るだろ」
日本「貴方がいないと進まない書類だってあるんです!早く来てください!」
流石の日本でも焦っている…。期限近い重要なものでもあるのだろうか。
日帝「早く仕事に戻れ」
アメリカ「でも…」
日帝「戻れ((圧」
アメリカ「はい…」
日本「父さんありがとうございます…!さっ早く行きますよ」
アメリカ「くそぉ…」
彼らの姿は時期に見えなくなった。
閑寂とした空間が戻ってくる。
そろそろ帰ろうか。
俺は家へ戻ろうとしたときある物が目に入った。
それは真っ黒な蝶だ。
いつもは身近な生き物なはずなのに色だけでこんなにも魅入るものなのか。
いや、違う。
この蝶は普通のとは違う何かを持っている。
…それは何だかわからないが。
嫌な雰囲気はするな。
俺はその場を離れた。
コメント
4件

もう既に不穏な感じがする...
アメリカさんは日帝さんに好意を持っていることがなんだかほほえましいですね。敵同士だったのに。これからも楽しみにしています。