※早速本編に入っちゃいましょう!
『6月』–後編–
M Y「千ト!!」
S「!?」
M「……!!?」
よく見ると、千トの片目は“青く“光っていた
「バカなっ…お前らは眠ってたはずじゃ…!?」
Y「千ト!読心を使うのをやめろ!」
S「……ぅ“っ…!!」
読心を使った僕に激しい痛みが全身を襲ってきた
S「ゲホッ…!がはっ……」
僕の口からは血が出ていた
Y「ちっ…!!おい千ト…!なんで!」
M「……左手、」
俺を呼びかけた時の兄貴の目は酷く冷たかった、
Y「……そーだなぁ、」
「ひっ…!やだ…!やめてくr、!!」
Y「残念♪…手遅れだよ…ばーか、」
彼の投げたナイフが相手のでこに突き刺さる
Y「……なぁ〜兄貴…これ、ネストからの依頼じゃないから、俺1人で全員締めちゃってもいいかな〜??」
M「えぇ、思う存分暴れちゃってください、私は千トと累さんを病院へ…」
S「………」
M「……(千トをおぶって、累さんを抱っこして…)」
小さな力が自分の服を引っ張った
M「……累さん?」
R「せ、千トさん…助かりますよね……?」
彼の目を見ると、今にも泣き出しそうな目だった
M「……えぇ、きっと助かりますよ、」
R「……僕が…ちゃんと言わなかったから……」
M「……その話、病院に行ったら詳しく聞いても?」
R「…はい、」
M「……はぁ…(最悪なことを聞いてしまいましたね…)」
R「…右手さん…大丈夫ですか…?顔が真っ青ですよ…!!」
M「…大丈夫…と言いたいところですが…」
R「……?」
M「いえ、それより、先ほど言っていた…『ちゃんと言わなかったから』…とは?」
R「……!」
M「……個室に行きましょうか、空いているか聞いてきますね、」
R「………」
Y「よっ、累」
R「うわぁっ!?」
突然声をかけてきた左手さんにびっくりした僕は、病院の中で大きな声を出してしまった
Y「あ…わりぃ、」
R「い、いえ…こちらこそすみません…!!」
Y「……あれ、兄貴は?」
R「…個室を借りれるか…確認しに行くって…」
Y「そ、」
R「……あの…、」
Y「?」
R「……ごめんなさい、」
Y「……はぁ?」
R「…うぅっ……」
累はそういうと泣き出してしまった
M「戻りましt……って左手…何したんですか……」
Y「ち…違っ…!!」
M「……累さん、大丈夫ですか…?」
R「…ううっ……」
M「…とりあえず、別室に行きましょうか…」
Y「……(なんか兄貴元気ねぇ…?)」
別室
M「もう大丈夫ですか?累さん、」
R「は、はい…」
Y「お前、まだ子供なんだからそんなに礼儀正しくしなくてもいいんじゃねーか?」
R「……そうしなきゃ、ダメだって、」
M「……誰にですか?」
R「……あの人たちに…」
Y「…へぇ〜、(やっぱ、繋がってたってことか、)」
M「ここには私と左手しかいません、なんでも話してください、」
Y「…あ、ちょーっと待って?」
そういうと、左手さんは何やら弄り始めた
R「…?」
M「……あぁ、そういうことですか……ちゃんと元に戻しておいてくださいね?」
Y「わかってるって〜、」
R「……」
M「では累さん、お願いしてもいいですか?」
R「……僕、ママが病気でずっと入院してて…でも、お金が足りないから……」
そういうと、また累は泣き出しそうになっていた
Y「落ち着け……、辛いこと話させて悪かったな…」
M「……!(珍しい…左手がそのようなことを言うのは…)」
R「…左手さんも右手さんも優しいんですね、」
Y「そうかぁ〜?」
R「そ、それでっ…ママを助けるために…」
M「…あの人たちに出会った…と、」
R「さ、最初はちょっと手伝ってくれれば金をくれるって言ってくれたのに…気づいたら…僕が全部やることになってて…」
Y「じゃあ、あの事件も累が起こしたことで間違いないな?」
M「正確には、命令されてですけどね、」
R「……ママが助かるならって最初は思ってた……でも…やっていくうちに僕のすることが悪いことだって気づいた…!!」
M「……」
R「…警察に言うって言ったら……暴行を加えさせられて…」
そう言うと、累は自分の体にできた傷を見せてきた
Y「……(骨は折れてねぇが…)」
R「…それに、千トさんは僕の恩人でもあったんだ…、」
M「…千トが?」
R「…数年前…僕が児童施設で1人で遊んでたら、『僕と一緒に遊ぶ?』って聞いてきてくれて…1人だった僕を助けてくれたんです…!」
Y「…ふーん、」
R「…だから、街中で見つけた時…ぶつかって……でも、…こんなことになるなんてっ…」
その時、兄貴が累にぎゅっとした
R「…!?」
M「…今まで、辛かったでしょうね…話してくれて、ありがとうございます…」
R「……ううぅっ……」
累の目からは涙がこぼれ落ちていた
Y「…話してくれてありがとな、千トも頼ってもらえて嬉しいと思うぜ…?」
俺はそういい、累の頭をポンポンと撫でた
R「……っ〜…うわぁぁっ…!」
Y「今はガキらしく泣いとけ…」
6月の終わり頃ーー
雨の降る街で起きた悲しい事件が終わりを迎えようとしていた……
S「………」
その頃千トは目を覚まし、あることをぼんやりと考えていた
『読心を使った僕の寿命はどれくらい縮んだのか、』
S「……(また、やらかしちゃったなぁ…)」
出すの遅くなってしまいすみませんでした…!
コメント
4件
神過ぎる…! ブラウザ版じゃなければ余裕で10000押してるのに…! アプリ入れたら絶対いっぱい押そ…
そっか、千ト君読心使っちゃったから… 次回も楽しみに待ってます♪ (神作ですよマジで…!!)