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岩本side


雑誌の撮影終わり、帰宅すると小さくスマホの着信音が鳴った。画面を覗くとふっかからのメールだった。


辰【照?】


照【どうしたの?】


辰【急にごめんね。】


照【大丈夫、何か用?】


辰【俺と別れてほしい。】


照「は…?」


照【嫌だよ。何かしたなら謝る。】


ふっかからのメールは突然の別れ話だった。

付き合ってから半年、毎日楽しかったし雰囲気も良かった。


辰【ううん、照は悪くないよ。俺が悪いの。】


照【なんで?なにがあったの?】


辰【何も無いよ。】


辰【とにかく明日からは友達ね。】


別れたい理由も教えてくれないふっかに多少腹が立ってもやるせなさが全てを蝕んでいく。

自分が何をしたのか、ふっかが何をしたのか。何一つ分からない現状を意味もなく延々と思考する。


好きな人には幸せになって欲しい。


俺が理由でふっかを苦しめるのは何よりも嫌だった。だから、俺がふっかに言えることはひとつしかない。


照【わかった。】


辰【今までありがとうね。】


照【こちらこそ。元気でね。】既読


既読のついたメッセージはだんだんぼやけて、スマホの画面は俺たちの関係にキッパリと終わりを告げるかのように真っ暗になった。


照「…本当に終わったんだ……。」


俺は不安定な気持ちを押し込むかのように小さくなって今日を終わらせた。




to be continued…

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