多分軍パロ。
⚠️キャラ崩壊あり⚠️二次創作です⚠️作者は関西人ではありません⚠️腐ではないです
それでもってか、なんでもOKの神様は、このままスクロールをお願いします。
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ロボロside
大きな豪邸にいた。
目の前には、俺に似た男が立っている。
違いは、服が書生のようなことと、面のように付けている紙に、『鬼』と書かれていること。
俺は、『天』と書いているのに。
そいつは、たった1人で館にいる。
ふと。そいつはこっちを向いた。
そして、手を伸ばし言った。
『一緒に館にいようよ』
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元々、俺は夢をあまり見なかった。つか、見ても覚えてないのかもしれない。
だから、初めて見たときは、久しぶりに見たなっとしか思わなかった。
だが、また見た。
そして、いつも同じところで起きる。
それの繰り返し。
少しずつ気味悪くなって、寝たく無くなった。
そして。幻聴まで聞こえるようになった。
『一緒に館にいようよ』
不定期に、この声が聞こえてくる。
食堂に行けば、バレるだろうから、毎回大先生に、部屋に持ってきてもらっている。
大先生に怪しまれるけど、書類が終わらないと、誤魔化している。
「ロボロ〜朝飯持ってきたぞ〜」
大先生が、朝飯を持って入ってきた。
「ありがとうな。そこ、置いといてくれ」
サイドテーブルを指さし、何も考えず、書類を進める。
「なあロボロ。いい加減休めば?」
大先生が、心配そうな声で言う。
「もうちょっとで終わるんだよ。キリのいい所まで、やっときたいんや」
不満げではあるものの、大先生は部屋から出ていった。
それから何日も、部屋で書類をやっていた。
監視は、大先生が寝ている間と、用でいない間にやっていた。
そんな感じで、今日も部屋に篭っていたら、ノックが3回鳴った。
「は〜い。どーぞ〜」
「失礼します」
思っていた声の通りで、少し笑ってしまった。
この軍でノックするなんて、ショッピくんぐらいだよな。
トントンも一応するけど、ドア越しに名前を呼ぶから。
目の下のクマは、面で隠れているから、多分大丈夫。
「どーかした?」
振り返らずに、ショッピくんに聞く。
「あっ、いや。最近ロボロさん見かけてないから、大丈夫かなって、思って」
優し。本当に、シッマの後輩か?
「大丈夫やで。大先生に、飯持ってきて貰っとるから」
そう言いながら、書類を進める手をとめない。
何を思ったか、ショッピくんが横に来た。
それから、座ってたイスを掴み、思いっきり後ろに引っ張られた。
「うわっ!」
誰がやったかなんて、明々白々。
「なんやショッピくん!危ないやろ!」
講義したら、ショッピくんが、俺の両肩を掴んだ。
「ホンマ、どしたん?」
いつものショッピくんらしくなく、心配が上回った。
いつもはもっとこう〜大人しいやん?
「ロボロさん、本当は寝てないんじゃないですか?」
なんで、こうも鋭いんだろう。
相談したいけど、いい歳した大人が情けない。
ショッピくんに迷惑もかけたくないら、適当に誤魔化しておくり
「いや、ちゃんと寝てるから。むしろ、トントンの方が、寝てないんじゃね?」
実際、トントンは3徹ぐらいしてるだろうし。
と思ったけど、ショッピくんからの返事は意外なものだった。
「いや、トントンさん昨日寝たんで、徹夜してませんよ」
マジか。
どうやって、トントンを寝かせてるんだよ。当たり前に寝ないトントンを、寝かせるのはムズいのに。
「へぇーそうなんや…」
俺が答えれば、ショッピくんが眉をしかめた。
なんか悪いことでも言ったか?
眉をしかめたまま、ショッピくんが不安けな声を出した。
「ロボロさん、ちゃんと寝てください」
「だから、寝てるって」
「面の下にクマがあるの、知ってますよ」
言い訳をしても、すぐに言い返された。
おまけに、クマまで見抜かれた。
どうしよう。どうやって、誤魔化そう。
何も言わず考えていたら、ショッピくんが安心出来る声で言った。
「何かあるなら、教えて欲しいです。無理にとは言いません。でも、健康には気をつけてください」
なんとなく。
チーノやゾムが、ショッピくんに甘えるわけがわかる。
いい後輩やな。
気づいたら、ショッピくんに話していた。
夢の話と、幻聴のことを。
ショッピくんは、相槌をうちながら、静かに聞いていた。
「やから、寝たくないんよ」
「そうですか…俺だって、寝たくなくなりますね」
ショッピくんは、そう呟き、自分のことのように、考えてくれる。
否定をせず、共感してから、色々考えてくれる。傷つかなくて、嬉しくなる聞き方。
はぇ〜いい後輩やな(2回目)。
ショッピくんを見ていたら、ちゃんと寝ようと思えてきた。
「なぁショッピくん」
声をかけると、あわてて顔を上げ、「なんですか?」と返事をしてくれた。
「俺、今からちょっと寝るわ。ありがとな」
イスから降り、ソファーまで移動する。
「え。ソファーで寝るんですか?」
「おん。大丈夫やで。このソファー、フカフカやから」
「いや、ダメですよ。ちゃんとベッドで寝てください」
珍しく、声を荒らげて言った。
いい後輩やな(3回目)。
「ええからええから。ショッピくんも、はよ仕事戻り」
「あ、俺来月分まで書類出してるんで。ロボロさんがベッドで寝てくれるまで、居ますからね」
ヤバァ。有能やん。
あーペ神が言ってたな。
説得出来ないと思ったら、ずっとおるって。
そのおかげで、ペ神は飯を食ったんよな。
腰に手をあてて、ため息をつく。
「わかった。ちゃんとベッドで寝るから」
無駄に意地張ってまで、ソファーで寝る気はない。
大人しく、引き下がる。
すると、いつもは表情筋が動いてないのに、パァーっと、笑顔になった。まあ、嬉しそうに笑っただけだけど。
「おやすみなさい」
寝室に行こうとしたら、ショッピくんが言った。
「おん。おやすみ」
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ショッピside
おい。なんだよ。
今度はロボロさんかよ!
それはまあ。しんぺいさんの時と似ていて。
食堂にも来ず、飯は食べているものの、部屋から出てこない。
ってことで。
悪霊確認+ロボロさんの状態確認のため、来月分の書類をトントンさんに出し、ロボロさんの部屋に行く。
飯を持って行っている大先生によると、ロボロさんはパッと見健康らしい。
けど、寝てないのは明々白々だと。
寝かせなきゃな。
ってことで、ロボロさん寝かせた。
心配になって、ロボロさんの寝室をこっそり覗いた。
「どーしたん?」
そっと覗いてたら、ロボロさんが声を掛けてきた。正味、飛び跳ねそうになった。
「いや、ロボロさんちゃんと寝れるかなって、思っちゃって。すみません」
俺はそう言って、ロボロさんの部屋を出ようとする。
と、服を引っ張られた。
振り返れば、ロボロさんが俺のそばまで来て、服を掴んでいた。
いつの間に来たんだよ。
「なんですか?あ、俺もう帰るんで、大丈夫ですよ?」
「や、違うんや」
不思議に思っていたら、ロボロさんが少しぶっきらぼうに言った。
「寝るの怖いから、寝付くまで、そばにいてくれん?無理にとは、言わんけど…」
そりゃそうだよな。
気持ち悪い夢を見るかもしれないのに、1人でいるのは心細いよな。
「いいですよ。俺暇なんで。それに、読みたい本がたくさんあったんですよ」
なんて言えば、嬉しそうにベッドに潜った。
すぐに部屋の本と、エミさんオススメの本を借りて、ロボロさんの部屋に行く。
少し話していたら、ロボロさんが寝た。
今のところ、ロボロさんには怪しい影はない。
寝ている間だけ、出てくるタイプなんかな。
俺がそばにいると、出て来なさそうだし、寝室のドアを開け、少し離れた場所で、本を読みながら待つ。
小1時間ほど経ったとき。
寝室から魘されたロボロさんの声が聞こえていた。
「やっとか」
ロボロさんを餌にした感じで、少し、イヤ、大分、罪悪感がある。
だから、今すぐにでも、悪霊を祓う。せめてもの謝罪ってことで。
寝室を覗いてみると、ロボロさんのそばに、誰かが立っていた。
よく見て見れば、書生のような格好をした、ロボロさんのようだった。
いや、ロボロさんに似ているだけか。
顔につけている紙の面には、『鬼』と書いてある。
あぁ。こいつが、ロボロさんの夢に出てきたヤツか。
「おーい。おまえ、ロボロさんにちょっかいかけんなよ」
ロボロさんは、気絶するように寝ている。てか、多分気絶してる。好都合。
インベントリから斧を出せるように準備しておく。
隣の部屋は、シャオさんとトントンさん。
お2人とも、執務室や訓練で、今はいない。
多少なら、騒いでも大丈夫。
鬼(面に鬼って書いてるから)は、ゆらりとこっちを見て、言った。
「あんさんは、一緒に館にいてくれるんか?」
こっわ。マジモンの鬼やん。
まあ、もっとヤなもん見てるから、なんとも思わんけど。
「いや、俺もロボロさんも、おまえとはおれんな」
そう返せば、鬼はスラッと、刀を取り出した。
ロボロさんになにかされる前に、鬼の首を斬った。
思いっきり地面を蹴ったから、鬼がなにかする前に、倒せた。
ロボロさんは…よし。起きてない。
鬼は、蒸発するように、消えていった。
それから、返り血が家具や服についてないか、確認をする。
どこにもついてないことを確認したと同時に、ロボロさんが起きた。
あわてて、インベントリに斧を隠す。
「あ、れ…ショ、ッピ、くん…?」
「あっ、はい。おはようございます」
ロボロさんは、ムクリと起き上がり、少しボーッとしていた。
すると、ハッとこっちを見た。
「どうしました?」
一応声をかけると、ベッドから飛び降り、嬉しそうに言った。
「聞こえん!なんも聞こえん!」
「えっ。俺の声聞こえませんか?」
嬉しそうに跳ねるロボロさんに、不安になって聞く。
ロボロさんはあわてて、言葉を訂正した。
「ちゃうちゃう。いっつも起きた時に、声が聞こえるんよ。あの、夢の声が。でも、さっきは聞こえんのよ。今もやけど」
あぁ。そういうことか。
焦ったァ…
「よかったですね。しっかり休まないのも、悪影響だったんじゃないですか?」
十中八九、あの鬼のせいだろうけど。
休まないから、精神的にも来てたんだろうな。
「うーん…」
ロボロさんは、納得してない感じ。
なんでだ!
「どうかしました?」
おずおずと聞くと、ロボロさんが言った。
「なんか、ショッピくんがおったおかげな気がするんよなァ…」
ヤバい。
ロボロさんまで意味のわからないことを言い出した。
元々鋭いロボロさんにまで疑われたら、どうしたらいいんだよ!
「そんなことないと思いますけど…」
「でも実際、ショッピくんのおかげで寝れた事実もあるわけだし…」
一言言えば、倍になって返ってきた。
諦めて、別の話題を話す。
「そういえば、もうそろそろ夕食ですけど、どうします?」
「あー寝れて気分もいいし、大先生安心させるためにも、行こうかな」
「いいですね。なら、早めに行って、顔見せときましょうよ。きっと、みなさん群がるので、ご飯も取れないかもですし」
「そやな。ほな、行こか」
ウキウキとして、ロボロさんが部屋から出る。
俺も、後ろからついていく。
よかった。話題逸らせれた。
って、思ってたのに。
食堂で、みなさんが集まって来て。俺といるロボロさんを見て、俺が何かしたんだと、言い出した。
いやまあ、お祓いはしましたけど。
魔法使いやないって。
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一応解決…か…?
『ショッピ氏、魔法使い説』が推されてますけど。
でも、なんでロボロさんに似たヤツが憑いてたんだろう。
…わからん。わからんなら、一々考えても、意味ないな。
大人しく、飯食お。
それから、ロボロさんは夢も見なくなったと、嬉しそうに教えてくれた。
夢も見なくなって、健康にもなり、食堂に毎朝来るようになった。
よかった。
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コメント
1件
呪鬼かぁぁぁぁぁ