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🩷side
🩷(今日の夕食は何かなー)
そんなことを考えながら呑気に廊下を歩いていた
しかしある部屋の前を通った時、部屋の中から亮平の声が聞こえた俺は思わず足を止めた
🩷(ん?亮平の声がする…)
🩷(確かこの部屋って…)
🩷大旦那様の部屋だっけ…?
俺は辺りを見回して誰もいないことを確認すると大旦那様の部屋のドアにそっと耳を当てた
💚だから…何回言ったら分かるんですか
💚興味がないって言いましたよね
父)いつまでそんなことを言っているつもりだ
父)これ以上先延ばしには出来んぞ
なんの話をしているか分からないけれど2人は軽い口喧嘩をしている様子
そういえばラウール様と辰哉が2人の仲はあまりよろしくないって言ってたな…
💚俺は絶対にお見合いなんてしませんから
…え?
一瞬耳を疑ったけれどそんな声が聞こえた
亮平が…お見合い?
どういうこと?
父)今まで何度同じことを言ってきたと思う?
父)お前はこの家の跡取りなんだぞ
💚分かっています…
💚でも…だからって結婚なんて出来ません
父)小さい頃から分かっていたことだろう!
💚ええ!分かっていました!
💚でも考えが変わったんです
父)ふざけるな!
💚なんで結婚なんてしなきゃいけないんですか!しかも好きでもない人と!
父)いい加減にしろ!
父)今まで何度も縁談を断るお前を許してきたがこれ以上はもう限界だ!
父)次の縁談がきたときに断ったらお前にこの家は継がせない!
💚なっ…!話が違うじゃないですか!
父)もう決めたことだ
父)次の縁談がくるまでに精々考えておくんだな
💚っ…!
亮平は名家の長男だ
いずれ身の丈が合う他の令嬢の方と結婚することなんてよく考えれば分かったはずだ
亮平と一緒にいる時間が幸せすぎて忘れていたな…
いや…忘れていたわけじゃない
考えたくなかったんだ
💜大介何してんの?
🩷わぁ!!
💜驚きすぎ笑
💜ってかそこ大旦那様の部屋だろ?
💜何か用でもあったの?
🩷あ…いや…
🩷なんでもない!
🩷辰哉夕食まだだろ?一緒に行こうぜ
💜おー笑
ガチャ🚪
💜あ!亮平様こんにちは
どうやら話を終えた亮平が部屋から出てきたようだ
俺はゆっくり後ろを振り返るとそこには驚いた表情をこちらに向けてくる亮平がいた
💚っ…!
💚もしかして…今の話聞いてた?
🩷(俺に隠すつもりなんだ…縁談のこと)
🩷いいえ!聞こえなかったですけど…
🩷何か話されてたんですか?
俺も知らないふりをしよう
その方が亮平も楽だろうから
💚いや…聞いてないならいいんだ
💚まあ大した話もしてなかったし…
💚大介、掃除ありがとう
🩷はいっ
それだけ言うと亮平は逃げるようにその場を去っていった
💜大介!行こうぜ!
🩷うん…
💜??
💜なんか大丈夫?
🩷…
💜大介?
🩷んっ…?あ、大丈夫
🩷ありがとう辰哉、行こう
💜おー…
全ての仕事を終え、俺は自室のベッドに寝転がった
🩷はぁ…
この家に使用人として来てしばらく経つけれどもう蓮の薬を買うのに充分なお金はある
これからの生活のことを考えたらもう少しお金はあった方がいいけれど…
正直、今辞めても支障はない
また新しい仕事を探せばいいだけの話
でも亮平と離れたくない
そんな気持ちが頭の中をぐるぐるする
だが毎日夜遅くまで勉強をして努力をしていた亮平の姿を思い出すと
俺が一緒にいることでずっと跡を継ぐために頑張ってきた亮平の将来を俺が潰すことになるのではないか?
それなら…俺はここにいない方がいいんじゃないか?
そんな疑問も出てくる
🩷おれ…どうしたらいいんだろう…
コメント
3件
あらら、、頑張ってabsk!お父さんは、、abskの邪魔をしなければ何でもいい!!
災難だな… あべさく尊……………
一難去ってまた一難‥頑張れあべさく!障害を乗り越えて!💕続きを楽しみにしてます♪