テラーノベル
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第5話
「独占欲なんて、知らない」
雨だった。
しとしと降る夜の雨が、 《Nocturne》の窓を静かに濡らしている。
「うわ〜、今日お客さん少ないねぇ」
tgは窓の外を眺めながら言った。
「雨だしな」
prがグラスを拭きながら返す。
店内にはゆったりしたジャズが流れていた。
こんな静かな日は珍しい。
「でも僕、雨の日の店けっこう好き」
ktyがふわっと笑う。
「わかる〜! 雰囲気あるよね!」
tgがぱっと乗っかる。
「落ち着くし」
「あと眠くなる」
atが真顔で言う。
「aっちゃんそれいつもじゃん!」
akが笑った。
その時。
「……さむ」
tgが小さく肩を震わせた。
prはすぐ気づく。
「お前また薄着」
「え〜? だって店の中あったかいし」
「外出た時寒いだろ」
「平気平気!」
「平気じゃねぇ」
prはため息をつくと、 自分のパーカーを脱いでtgに投げた。
「着ろ」
「えっ」
「風邪引いたらだるい」
「prちゃんの匂いする」
「返せ」
「やだ」
tgは笑いながら袖を通した。
ぶかぶかだ。
袖が余る。
それを見たprは、少しだけ固まった。
「……似合う」
ぽつり。
小さな声。
「え?」
「……なんでもねぇ」
prは即座に顔を逸らした。
しかし遅い。
akが聞いていた。
「え!? 今の聞いた!?!? p~のすけ“似合う”って言った!!」
「ak黙れ」
「やば!! 甘!!」
「うるせぇ!!」
tgはぱちぱち瞬きをしてから、 へにゃっと笑った。
「prちゃんありがと〜」
その笑顔に、prは完全に目を逸らした。
―――
一方その頃。
厨房ではktyが脚立に乗って棚を整理していた。
「ん〜……これどこだっけ……」
ふらっ。
「あ」
バランスが崩れる。
その瞬間。
「ktyお!!」
mzが反射的に腕を掴んだ。
ぐいっと引き寄せられる。
「わっ」
気づけば、 ktyはmzの胸にぶつかっていた。
「……危な」
低い声。
近い距離。
ktyの心臓が跳ねる。
「ご、ごめ……」
「謝んな」
mzは眉を寄せたまま、 ktyの腰を支えていた。
「落ちたらどうすんだよ」
「僕ちょっとぼーっとしてて……」
「知ってる」
「うぅ……」
ktyがしょんぼりする。
mzは数秒黙ってから、小さく息を吐いた。
「……怪我しなくてよかった」
その声が優しすぎて、 ktyは思わずmzを見上げた。
すると目が合う。
「……見るな」
「だって」
「近い」
「mzちが引っ張ったんだよ?」
「…………」
正論だった。
ktyはくすっと笑う。
「ありがとう、mzち」
「……別に」
でも耳が赤い。
その時。
ガタン!!
「うわっ!?」
今度はmzの肘が棚にぶつかり、 上の箱が落ちてきた。
「mzち!?」
「っぶな……」
二人して慌てて避ける。
数秒の沈黙。
それから。
「……ふはっ」
「え?」
mzが笑った。
珍しく、 声を出して笑っていた。
「お前といるとほんと調子狂う」
「えへへ」
「褒めてねぇ」
でもその顔は、 全然嫌そうじゃなかった。
―――
閉店後。
外はまだ雨だった。
「うわ、結構降ってる〜」
tgが店先から空を見上げる。
「傘ねぇの?」
prが聞く。
「忘れた!」
「アホ」
「えへへ」
prは無言でため息をついた。
それから自分の傘を開く。
「入れ」
「えっ、一緒に?」
「他に誰がいんだよ」
「やった〜!」
tgは嬉しそうに隣へ来た。
距離が近い。
肩が当たる。
prは少しだけ緊張する。
「prちゃんってさ〜」
「ん」
「なんだかんだ僕……じゃなくて俺に甘いよね」
↑店は、6人&店長だけで、客との距離感ちかいから、キャラ作ってる…てきな?
「キャラ抜けてね~ぞ 」
「気にしないで!」
「無理がある」
tgはけらけら笑う。
雨音の中、 その笑い声だけが妙に耳に残る。
「……tg」
「なに?」
prは少し迷ってから口を開いた。
「お前さ」
「うん」
「他のやつにも、あんな近いの」
tgはきょとんとした。
「近いって?」
「……距離」
「え〜?」
少し考えてから、 tgは笑う。
「prちゃんには特別近いかも!」
「…………は?」
心臓が止まりそうになった。
tgは無邪気な顔のまま続ける。
「なんか落ち着くし!」
「っ、お前……」
「prちゃん?」
prは顔を隠すように俯いた。
雨のせいじゃない。
絶対、顔が熱い。
tgは不思議そうに覗き込む。
「どしたの?」
「……知らねぇ」
もう完全に、 好きだった。
ねぇ!??あと二人フォローしてくれたら、200だよ!!!!
おねがいいい
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