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「ごめんなッ」
ーこの言葉が僕の人生を狂わしたー
「ごめんな」そう言われたのは、中学の夏
丁度夏休みだった
僕は家でいつもの家族喧嘩を”眺めてた”
巻き込まれたくないため僕はいつものようにコンビニに行く準備をする
すると、父親から「いつもいつも眺めてばかり、!お前、なんか言うことないのか!!」
笑えてきた、とんだとばっちりじゃないか
当たり前のように僕は「何もないよ」と答える
父親は、僕に聞こえるように舌打ちをする
空気がピリつき、お兄ちゃんはこっちを睨む
母親もお兄ちゃんも僕が喧嘩を止めてくれる、そう期待したんだろう
止めたいけど巻き込まれたくないんや
心に罪悪感を覚えつつ、家を出る
コンビニに行きながら思う
“帰るまでには、終わってるといいな”
こんな小さい願いを抱え僕は、みんなが好きなアイスを買う
夏に喧嘩とか暑すぎて死ぬやろなーとか適当なことを考えながら僕は家に帰る
やっと家見えてきたぁって思った次の瞬間
さっきまで喧嘩してた僕の家から明らか、知らない人が出てくる
夏のはずなのに
何でか分からないけど、背筋が凍った
何でか分からないけど、嫌な予感がした
友達と話しててよく、おまえの予感は当てにならん、信じれんと笑われることが多い
まぁ、自分でも共感出来るほどに僕の予感は当たらん
でも、でも今回は何か違う
何かと当たってる気がする
だって、配達の人でもない知らない人が家から出てきたんだ
答えは、二択、?いや、三択か
1つ目は、単に僕が知らないお兄ちゃんの友達とか、
これが一番いい
2つ目は、強盗
物を取られてるだけならマシだ
3つ目、これが一番最悪なパターン、家族が殺される
かなりの時間立ち止まっていたため、アイスはどろどろに溶けていた
毎日毎日喧嘩してて巻き込まれるとだるくて、でも時々優しい
”そんな家族”
毎日喧嘩しててもどれだけ暴言吐かれても家族だからみんな好きだ
だからこそ、死んでほしくない
とりあえず入ろう、入らないと始まらない
頑張れ自分、きっと大丈夫だ
そう信じて入った先には、絶望しかなかった