テラーノベル
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「遅い!」
笑いながら鍵盤を叩く音が響く。
彼は仲間と出会った。
同じように音楽を学び、同じように迷い、そして楽しんでいる者たち。
「そんな真面目に弾くなって!」
軽やかな変奏。
跳ねるようなリズム。
彼は最初、ついていけなかった。
だが次第に、体が覚える。
音は考えるものではなく、感じるものだと。
「ほら、こう!」
笑い声と一緒に、旋律が弾ける。
星が踊るように。
彼も笑った。
こんなふうに音楽を楽しんだのは初めてだった。
「同じ曲なのにな……」
星は遠いだけじゃない。
手を伸ばせば、触れられそうな気がした。