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第三章 はぐれ者編
第十四話「虚飾の計画」
人気のない廃墟。
ゴッドとデッドは、傷だらけの体で虚飾の前へ戻ってきた。
ゴッドは膝をつく。
「……申し訳ありません。」
デッドも息を切らしながら笑う。
「ラントは封印しました。」
虚飾は静かに頷く。
「よくやった。」
しかし、その瞬間だった。
二人の体に亀裂が走る。
パキッ……。
「……っ!」
デッドが自分の腕を見る。
肉体が少しずつ崩れ始めていた。
ゴッドも苦笑する。
「やっぱりか。」
「この器じゃ……耐えられなかった。」
虚飾が蘇らせた肉体は、あくまで培養された借り物。
本来の魂を宿していないため、長時間の戦闘には耐えられなかった。
「これで終わりか。」
デッドは静かに目を閉じる。
「悪くない戦いだった。」
二人の体はゆっくりと溶け始める。
やがて光となり、その場から消えていった。
静寂が訪れる。
だが――
虚飾は笑っていた。
「十分だ。」
「目的は果たした。」
「ラントを二時間封印できた。」
「それだけで価値がある。」
虚飾は街の方角を見つめる。
「後は……。」
「ボスがケイトを足止めしてくれればいい。」
「防衛軍最強の二人は無力化できる。」
虚飾は血で作った地図を広げる。
そこには戦場が映し出されていた。
「次は英雄の息子だ。」
黒のユーマの姿が映る。
「試しに殺してみよう。」
「そして――」
今度は一人の女性が映る。
はるか。
虚飾は不気味に笑う。
「母親まで失えば。」
「ユーマは絶望する。」
「心が折れれば、防衛軍は終わりだ。」
さらに視線を移す。
ジョト。
ネイト。
ダッド。
バッド。
四人は今も虚飾の分身と交戦していた。
「本体で倒す必要はない。」
「分身で足止めできれば十分。」
虚飾は立ち上がる。
「すべては計画通り。」
「さあ……。」
「英雄の息子。」
「どこまで希望を守れるかな。」
赤黒い月が、不気味に街を照らしていた。
――第十五話へ続く。
コメント
1件
ああ、読んだ読んだ。第61話、めっちゃ熱かった……! ゴッドとデッド、あっさり散っちゃったけど、あの「二時間封印できた」って虚飾のセリフで全部納得しちゃった。やっぱり計画してたんだなあ。それに「ユーマの母親を狙う」って、もう容赦ないっすね。伏線というか、物語の重みがどんどん増してきてゾワゾワする。次が待ち遠しいです!
古流斬
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87
チタコロ
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